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男女ともに宿命の対決があり必見!!
混戦必至なフィギュアGPファイナル。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byKYODO

posted2011/12/08 10:31

男女ともに宿命の対決があり必見!!混戦必至なフィギュアGPファイナル。<Number Web> photograph by KYODO

今シーズン、NHK杯で優勝した高橋大輔とロシア杯で優勝した浅田真央。現王者、現女王ではないが、そのポテンシャルはまだまだ世界一のレベル。ファイナルでの頂点を期待したい

 今季のGPシリーズは、6戦目のロシア杯まで目が離せない展開となった。

 男子でこの大会にGPファイナル進出がかかっていたのは、ジェレミー・アボット、ハビエル・フェルナンデス、羽生結弦の3人。そのほかにすでに進出の決まっていたミハル・ブレジナ、たとえ優勝してもファイナル進出は無理だったアルトゥール・ガチンスキー(ロシア)など、他にも表彰台にのる可能性の選手はいた。

 この戦いで、優勝を射止めたのは16歳の羽生結弦だった。

 中国杯で4位だった彼にとって、ファイナル進出のチャンスは優勝以外ない。そんな追い詰められた状況で、みごとにロシア杯のタイトルをもぎ取った。

 初めて上がるシニアGP大会の表彰台でいきなり真ん中に立つとは、やはり並の選手ではない。彼の能力もさることながら、この勝負運の強さはトップアスリートにとって何より大切な財産になるだろう。

 僅差で2位となったハビエル・フェルナンデス、3位だったジェレミー・アボットと、表彰台に上がった3人全員が、GPファイナル進出を果たした。

3選手が同点でファイナル進出した男子は群雄割拠。

 このファイナル選抜方法は、順位のポイント制で決まる。1位15ポイント、2位13ポイント、3位11ポイント、4位9ポイントというように順位によってポイントがあり、2試合(3試合出場した選手はベストな結果2試合)の合計ポイントが高い順に選ばれていく。

 中国杯4位(9ポイント)、ロシア杯1位(15ポイント)だった羽生の合計点は24ポイント。だが実は同点の選手がほかに2人いた。中国杯3位(11ポイント)、フランス杯2位(13ポイント)だった中国のソン・ナン。そしてスケートアメリカ3位、NHK杯2位だった小塚崇彦である。

 このような場合に備えて、ISUではタイブレークの条件を何重にも決めてある。タイブレークその1は、より高い順位を得た選手。要するに同じ24点でも、2位と3位より、1位と4位だった羽生が上位になった。

 ちなみにタイブレーク2は、試合のスコアの合計点である。少々ややこしいが、これは順位点ではなく、試合でジャッジたちから得たスコアのこと。ソン・ナンが2大会で得た合計点は450.85、小塚は447.11だったため、ナンが補欠1、小塚が補欠2に位置づけられた。

【次ページ】 制するのは2試合優勝のチャンか、最高得点の高橋か!?

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