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福西崇史が語るタジク、北朝鮮2連戦。
“消化試合”でも絶対に譲れないこと。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byTakuya Sugiyama
posted2011/11/14 12:10
合宿先ドーハでの気温は34度。タジキスタンは0度。ところどころ土がむき出しになったピッチを試合前に見たザックジャパンの選手からは、「高校時代は予想外のはね方をする中でやっていたけど最近は(土のグラウンドでは試合を)やってないからなぁ」(岡崎慎司)という不安げなコメントも聞かれた
「きっちりと点を取って勝つことにこだわってほしい」
「北朝鮮の粘り強さはアジアでも指折りで、最終予選を見据えればそういう相手とアウェーで戦える意義は大きい。いくら3次予選で敗退したとはいっても北朝鮮チームのモチベーションはかなり高いことが予想できるし、日本にとって厳しい試合になることは間違いない。でもこの相手にきっちりと点を取って勝つことにこだわってほしい。
予選は勝ちグセをつけることが大事ですから。試合のカギは、シュートにつながる最後のところでどう精度を高められるか、にかかってくると思う。粘り強い相手にはとにかく点を先に取って優位に立つことができるか。ここで勝つことができれば、日本のチーム力はまたひとつ上に行けると思います」
いくら厳しいアウェー戦になろうが、日本には試合中にしっかりと修正できる「対応力」が出来てきた。その力を確固たるものとするためにも、そして最終予選の戦いにうまくつなげるためにも、北朝鮮との戦いでは「結果」が求められる。