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台風一過の“多摩サイ”を下る。
河川敷の自転車道は戦争状態!? 

text by

疋田智

疋田智Satoshi Hikita

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photograph bySatoshi Hikita

posted2011/10/01 08:00

台風一過の“多摩サイ”を下る。河川敷の自転車道は戦争状態!?<Number Web> photograph by Satoshi Hikita

多摩川の河川敷はどこまでも長く、広々しているのだが……意外や自転車乗りにとっては受難の道であった

南青山で日本語のビミョ~なセンスに感心する。

 さて、金王坂も登り切り、表参道に着く頃に、雨がいよいよアウトとなった。

 すでにポロシャツがじっとり湿ってる。

 夏と違って、濡れたシャツで秋風に吹かれると、少々寒い。河川敷をそのまま行っていたら、最寄りの駅が少なくて少々難儀していたかもしれない。

 地下鉄駅にもぐる前に、ふと見上げると、駅前ビルに「南青山に住まう」の文字。

 新築マンションの広告なのだね。

 前々から気になっているんだけど、こうした高級住宅地に建つマンションの広告は、なぜ必ず“住まう”と言うんだろうね。「南青山に“住む”」ではなぜいかんのじゃろか?

「住まう」と「住む」、辞書を引いてみると、あ、なるほど、確かに意味合いが若干違う。「住まう」は住み続けるの意味で、「住む」はただ住むの意味。要するに「住まう」の方が住んでいる時間が長い。

 なるほどね。南青山に「住み続ける」。広告コピーとしてはこれで良かったのだ。納得した。

 しかし、もうひとつ気になる部分がある。「177邸」これまた最近流行りの「邸」の字のことだ。こればかりは気に食わんぞ。なんでマンションの部屋が邸なのだ? 私なんてこれを書かれただけで気恥ずかしくてタマラン気持ちになり、買う気が失せてしまうってものなんだけど、どうじゃろか。

「邸」と聞いて、それでもモデルルームに行く気になるかな。

 ま、そもそも南青山なんて、高すぎて買えんのも確かなことなんけどね。

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