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チームパシュートに高まる期待。
小平・高木が跳ね返した五輪の重圧。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byNaoya Sanuki/JMPA

posted2010/02/22 17:50

チームパシュートに高まる期待。小平・高木が跳ね返した五輪の重圧。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki/JMPA

「自分の滑りを出せたので、満足」と高木は笑顔を見せた。

 もう一人、初出場の高木美帆も、今大会、1000mに続き2つ目の出場である。タイムは自己ベストにおよばず、23位にとどまったものの、試合後の高木は、どこか浮かない表情だった1000m(35位)とは違っていた。

「1000mは、今思うと、雰囲気に呑まれていました。今回は、自分の滑りを出せたので、満足です」

 小平同様、うまく切り替えることができたと言える。いくつも試合に出られるからこそ、立て直すチャンスがあるスピードスケートならではかもしれない。

 

復調の女子スケート陣はチームパシュートでメダルに挑む。

 小平、高木は個人種目が終わり、あとは26日に始まるチームパシュートに臨むことになる。日本のメンバーは、この2人に加え、田畑真紀と穂積雅子。このうち、レースに出場するのは3人。ペース配分など戦略面を担う田畑に加え、小平、高木が調子を取り戻し、穂積も3000m6位入賞と好調だ。

 前回のトリノ五輪は惜しくも4位。メダル獲得を目指す今回、誰が出場するにせよ、楽しみなレースになりそうだ。

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