プレミアリーグの時間BACK NUMBER
チェルシーとインテルが1回戦で激突。
注目される新旧監督対決の行方。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byEnrico Calderoni/AFLO SPORT
posted2010/01/01 08:00
ついにスタンフォードブリッジに“帰還”することが決まったモウリーニョ。チェルシーサポーターから受けるのは拍手か、それともブーイングか?
両監督ともに来季の進退をかけた崖っぷちでの戦いになる。
もちろん、インテルが敗北すれば、グループリーグでの苦戦によりインテル経営陣からの評価が微妙になっているモウリーニョの危うさは、チェルシー敗北時のアンチェロッティの比ではない。CLでの成功を義務付けられているモウリーニョに、マンU戦に敗れた昨季に続くベスト16止まりは許されない。チェルシーの監督が、過去8年間、地元ライバルの指揮官として苦汁を飲まされたアンチェロッティとくれば尚更だ。インテル経営陣とファンは、迷わず「失敗」の烙印をモウリーニョに押すに違いない。
真剣勝負の場では初対決ながら、過去の因縁が絡むインテル対チェルシー。2試合を終えて準々決勝に駒を進めるのはどちらか一方だけだが、現職のまま来季を迎えられる監督もどちらか一方だけになるのではないだろうか。