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ベネズエラ戦で感じた
岡田監督への違和感。 

text by

杉山茂樹

杉山茂樹Shigeki Sugiyama

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photograph byNaoya Sanuki

posted2010/02/06 08:00

ベネズエラ戦で感じた岡田監督への違和感。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

小笠原や平山などの新戦力に注目が集まったが、0-0のスコアレスドローに終わった

プロのサッカー監督とは負ければ地位を追われる勝負師。

 で、我慢した挙げ句、「ちょっとヒント」を与えてみたという。

 プロのサッカー監督は、子どもの成長を促す小学校の先生ではない。難問に頭を抱える学生に、解き方のコツを教える教授でもない。

 試合に敗れれば、自分のクビが危うくなる勝負師だ。全軍を率いて戦う指揮官だ。サッカーというエンターテインメントの魅力を引き出す、陰の演出家でもある。国際試合は、人間の成長過程を楽しむドキュメンタリー番組ではないのである。

では、なぜ最初から最善を尽くそうとしなかったのか?

「その後は大久保に左サイドに張らせて、それからボールが動くようになったと思います」と言うのなら、なぜ最初からそうしないのか。

 大久保が左サイドに開いて構えたのは、後半15分前後からだが、岡田サンの話を総合すれば、それまで観戦者ならびに視聴者に、あえてマズイものを見せていたという話になる。もし、それ以前に視聴者が、愛想を尽かしてチャンネルを替えてしまっていたらどうするつもりなのだろう。

 何かが根本的に違っている。この人は本当に「ヒント」を与えるだけの知識を備えているのだろうか。本当は、選手と一緒に、パニックに陥っていたのではないだろうか。起こりうる現象が、予想できず、ベンチで暗中模索していたのではないか。疑念は深まるばかりである。

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