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王者の求めた“速さ”が新たな脅威を生む皮肉。 

text by

遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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posted2006/05/08 00:00

 昨年から今年にかけて、MotoGPクラスの世代交代が一気に進んだ。開幕前に「今年は5年連続チャンピオンV・ロッシvs.若手の対決になる」と予想したが、それは想像を上回るスピードで現実のものになろうとしている。

 開幕戦スペインGPでは昨年の250ccチャンピオン、D・ペドロサが2位になり、第2戦カタールGPでは、やはり昨年250cc総合2位のC・ストーナーが、史上2番目の若さでポールポジションを獲得した。ともに20歳。最高峰クラスではかなり珍しい現象である。

 経験の浅い二人のルーキーが、もっとも難しいと言われるMotoGPマシンを短時間で乗りこなし、2戦ともにトップ6という結果を残した。ペドロサは「2戦を終えただけだが、予想以上にポジティブ」。ストーナーは「PPを獲るなんて何年もかかると思っていた。それがたったの2戦」と、異口同音にこれからの戦いに自信を見せている。

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