SCORE CARDBACK NUMBER

ドリブラーをいかに育て、活用するかという課題。 

text by

永井洋一

永井洋一Yoichi Nagai

PROFILE

posted2004/05/20 00:00

 プレミアリーグの優勝を決め、「シーズン無敗」の偉業に挑むアーセナルの強さは、「組織」の統制と選手の「個」の輝きが融合している点にある。とりわけ、右リュングベリ、左ピレスの両アタッキングMFのドリブルは、「組織」の中にほどよい「個」のアクセントを注入していた。

 一方、チェルシーにも右グリュンケア、左ダフという、ドリブルでアクセントがつけられる選手が存在した。しかしこのコンビは、リュングベリとピレスほどには多用されず、時としてベロン、ジェレミ、コール、パーカーなどに代わられた。彼らも才能のある選手ではあるが、強烈な「個」の集まりの中で、確固たるアクセントを加えるプレーはできなかった。このアタッキングMF2人の生かし方の違いが、今シーズンのプレミアを沸かせた2チームの明暗を分けた要素の一つだと思う。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 581文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

#アーセナル
#チェルシー

海外サッカーの前後の記事

ページトップ