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松坂がエース対決で見せた8年間の集大成。 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph byHideki Sugiyama

posted2006/10/26 00:00

松坂がエース対決で見せた8年間の集大成。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

 東尾修(西武)と山田久志(阪急)、江川卓(巨人)と遠藤一彦(大洋)。いつの時代もエース同士の意地のぶつかり合いを見ると、胸が締め付けられる思いがする。ましてや舞台が、負けられないプレーオフとなればなおさらだ。

 10月7日、プレーオフ第1ステージ初戦、西武・松坂大輔対ソフトバンク・斉藤和巳の投げ合いは、真のエース対決だった。2人に「エースの条件とは?」と聞くと、松坂は「負けないのがエース」、斉藤は「大事な局面で投げるのがエース」と答える。スライダーを見せ球に、力に固執しない松坂に対して、前半から力勝負をしてくる斉藤。言葉通り、松坂は負けないための投球をし、斉藤は意気に感じてマウンドに立っていた。

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