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【動画】「“2区行くか?”って言われる状態に」順天堂大学・井上朋哉が語るエースへの野心と意識する選手「中大の岡田さんや三宅には…」《徹底解剖⑥》

2026/08/20
 箱根駅伝に挑む選手を動画でインタビューする連載「徹底解剖」に順天堂大学の2年生・井上朋哉選手が登場。前回の箱根駅伝では各大学のエース級が集った3区で、ルーキーながら区間3位という見事な走りを見せた。指揮官も「本番に強い」と絶賛する走りはどこから生まれるのか。順大のエース候補にじっくり話を聞いた。
 NumberPREMIERでは今季の順大を徹底解剖。春に取材した長門俊介監督玉目陸選手山本悠選手永原颯磨選手に加え、夏合宿で井上選手とともに取材した荒牧琢登主将の動画インタビューも公開中だ。

“本番に強い男”――井上朋哉のレース本番の勝負強さは誰もが認めている。当人にも、その自覚はある。

「自分でも最近、“なんで走れるんだろう”っていうのは思っていて、頑張って自分なりに答えを見つけたいんですけど…なんか走れちゃいますね(笑)。アクシデント等がなければ、基本的に試合は外さないです」

前回の箱根駅伝3区で力走する井上 photograph by Yuki Suenaga
前回の箱根駅伝3区で力走する井上 photograph by Yuki Suenaga

 石川県中能登町出身の井上は、全中駅伝でMVPに選出されるなど中学時代から全国区で活躍した。高校は京都・洛南高へ進学。全国屈指の強豪校でもしっかりと成長を続け、3年連続で全国高校駅伝に出場している。トラックでも3年次のインターハイで5000m4位(日本人2位)に入賞するなど世代トップクラスの活躍を見せた。

 昨春、順天堂大学に入学すると、即戦力としての活躍が期待されたが、昨季前半戦はなかなか活躍できなかった。夏合宿の直前にケガをし、新型コロナウイルスにも罹患。秋に向けて調子を上げていくつもりが、思うような夏を送れなかった。

「昨年はそんな状態で合宿に入ったので、練習がみんなと一緒にほとんどできませんでした。ひとつひとつの練習に付いていくのが精一杯というか。高校3年生の夏は結構走れていたので、“成長していないんじゃないか”と不安を感じながら練習に取り組んでいました」

 駅伝シーズン、“本番に強い男”は本領を発揮する。10月の箱根駅伝予選会ではチーム3番手でフィニッシュし、ハーフ1時間2分50秒の好記録で本大会出場に貢献。その約2週間後の全日本大学駅伝では2区で区間8位ながら他校のエース格と堂々と渡り合った。そして、箱根駅伝ではスピード自慢が集う3区で区間4位と快走し、チームを勢いづけた。

「走り終わったら、もうヘロヘロで……。っていうか、走っている途中から脚が攣りそうでした。20kmが限界。ギリギリ最後まで持ちましたけど、(力を)出し過ぎた感じがありました」

photograph by Nanae Suzuki
photograph by Nanae Suzuki

 ただ、その反動は大きく、2年目のシーズンインも出遅れてしまい、強度の高い練習を再開したのは4月の終わり頃だった。夏前に戦線に復帰すると、井上はさすがの走りを見せる。

「自己ベストよりは、100%力を発揮できる状態でスタートラインに立つことを目標にしていた」と言うものの、6月14日のNCG(NITTAIDAI CHALLENGE GAMES)、7月18日のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会と立て続けに5000mで自己ベストを連発し、13分38秒67まで記録を伸ばした。

「自分自身、今年はエースになりたいと考えています。箱根の時に“井上、2区に行くか?”って言われる状態にしていきたい。自分が2区に行ければ、チームとしても面白いんじゃないかな、と思います」

 順大には、玉目陸(3年)、今年の箱根で2区の順大記録を打ち立てた吉岡大翔(4年)と2人の2区経験者がいる。さらに、玉目の他にも3年生に実力者がそろう。「練習面ではまだまだ吉岡さんや悠さん(山本、3年)らには敵いません」と現状を冷静に受け止めつつも、したたかにエースの座を狙いにいく。

同級生の早大・鈴木琉胤へのライバル意識

 井上は高校生の頃からニューバランスのシューズを愛用してきた。練習では目的に応じて履き分けているが、同社のラインナップの中で最もぶ厚く、クッション性に優れているFresh Foam X More v6が特にお気に入りだという。

「Moreはマシュマロみたいな柔らかさがあり、レースやポイント練習の翌日など、リカバリーに当てたい日に履いています」

 そして、レースでは高1の駅伝シーズンからSuperComp Elite シリーズを選択してきた。登場したばかりのSuperComp Elite v6も早速着用。6月27日の男鹿駅伝4区では従来の区間記録を40秒以上更新する区間新記録を打ち立てた。

「素材も新しくなって、接地するだけで体が自然と前に進むような感じがある。体が軽く“ポン”っと前に弾むように走れるシューズだなって思います」

男鹿駅伝で区間新を獲得した「新しい相棒」とともに photograph by Nanae Suzuki
男鹿駅伝で区間新を獲得した「新しい相棒」とともに photograph by Nanae Suzuki

 動画では、以下のようなトピックについても語ってくれている。

  • 歯痒さを味わった1年目の夏
  • 箱根駅伝の快走の「予想以上」の反動とは?
  • 前期は上半身を強化「具体的には…」
  • 2度の自己ベストにも満足できていない理由
  • 「できるはず」自信と自分への期待感
  • 同級生の早大・鈴木琉胤へのライバル意識
  • 洛南高校出身者で最も意識する選手は?
  • これまでのベストレース
  • 順大の箱根優勝に必要なもの

 井上が挑む大学2年目の駅伝シーズン。チームの目標達成に欠かせないキーマンとして、いやそれ以上に他大学の脅威となる選手として、昨季以上の活躍を見せてくれそうだ。(8月6日取材)

菅平で行われたニューバランスのイベントにて参加者とジョギング
菅平で行われたニューバランスのイベントにて参加者とジョギング
 

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photograph by Nanae Suzuki

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