その第1弾は大志田秀次監督。チームの再建を託され2度目の箱根駅伝予選会を目前にした今、その手応えをどう感じているのか。チームの変化、大湊柊翔と綾一輝による“ダブルキャプテン”体制、東京国際大学時代とは異なるチームづくり、さらには予選会のレースプランまで、ロングインタビューで47分間じっくり語ってもらった。<近日中に“ダブルキャプテン”の2人、大湊柊翔・綾一輝両選手のインタビューも公開予定です>
「ワクワク感でいうと、通るだけじゃなく上位の方でいけるんじゃないかっていう、ちょっと期待はあります」
いつも堅実な目標を掲げる大志田秀次監督が、来たる箱根駅伝予選会へ向け、こう手応えを口にした。ただし、ここでいう「上位」とはトップ3を指すわけではない。「どうしても敵わない」と見る5、6チームに続く中盤の順位を想定している。それでも、就任2年目の今季は、前回とは異なる確かな感触を得ているという。

「去年はどちらかというと、『こいつに走ってもらう』という選手がいて、どんな状態でもその選手たちを中心に、リハビリも兼ねながら練習していました。でも今年は全体的にきっちり練習ができています。全員が100%ではないですけど、リカバリーを取りながらやれている。ある程度、土台はしっかりできてきたと思っています」
今季はAチームとBチームの入れ替えをせず、約20人を選抜グループとして鍛えてきた。多少の故障者はいるものの、現状では18人ほどから予選会を走る12人を選ぶことができる見通しだ。昨季は「走るべき選手」に頼らざるを得なかったが、今季は「走れる選手」の中からメンバーを選べる。
その層を厚くしているのが2年生だ。主力の一人である阿部宥人に加え、河田珠夏、桶田悠生、岩佐太陽、さらには三平弦徳、小松映智もAチームで夏合宿のメニューをすべてこなした。予選会を想定した集団走では2年生が中心となってペースを設定しているという。
「チームの共通のテーマは、全員が63分台で走ることです。練習もハーフマラソンを63分台で走るために、20kmを1km3分ペースで走ることをベースにして、余裕のある選手は後半に上げていく。そういうことが確実にできてきています」
今夏は北海道で、大志田監督の指導歴でも最長となる23日間の合宿を行った。動画ではそこで見た選手たちの変化と、予選会へ向けた手応えを語っている。

今季の明治大学は、大湊柊翔と綾一輝、2人の4年生による“ダブルキャプテン”体制をとっている。前回の箱根駅伝予選会敗退後、新チーム発足当初は大湊がキャプテン、綾が副キャプテンという立場だったが、大湊が故障でチームを離れていた間は綾がキャプテンとなりチームをまとめていた。大湊が戻ったあとも、どちらかをキャプテン、副キャプテンとせずに、大志田監督は2人を同格のキャプテンに据えた。
「どちらが主導権を握るということではなく、お互いが感じたことを選手に伝える。キャプテン、副キャプテンという言葉の上下関係をなくして、2人で『チームをどうするか』を話してもらう形にしました。お互いのいいところを選手に出してくれればいいと。2人とも同じ権限で選手を見てくれと話しました」
現在のメンバーで箱根駅伝を経験しているのは、大湊と綾、この2人だけだ。大志田監督は、本番までの過程や独特のプレッシャーを知る2人の言葉にも期待を寄せている。
箱根駅伝予選会へ「通るだけでなく、上位に」
動画では、チームにとっての2人の存在や、卒業後に進むそれぞれの道、さらには伝統校・明治大学を率いることによる大志田監督自身の変化、そして以下のトピックについても語っている。
- 箱根駅伝を知る2人——大湊柊翔と綾一輝
- “ダブルキャプテン”体制を選んだ理由
- 「2年生の調子がいい」厚みを増した選手層
- 箱根駅伝予選会へ「通るだけでなく、上位に」
- 過去最長、23日間の北海道合宿で得た手応え
- 明治大学監督として2年目——チームとの関係の変化
- 東京国際大学とは異なる明治大学のチームづくり
- “強い個”をどう育てるか
- 教え子・丹所健が北海道マラソン2位——今も続く師弟関係
明治大学を箱根路復帰に導く重圧を「肩が凝る」と語りながらも、その言葉には就任2年目の確かな手応えが滲む。指揮官の率直な思いに迫ったインタビュー、ぜひご覧いただきたい。(9月17日取材)
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