山内ジャヘル琉人の本格的なプロ1シーズン目は、自分自身との戦いだった。
外国人ビッグマンをぶち抜いてダンクを決めることもできれば、スモールガードとマッチアップしてひっつき回すこともできる。自身のルーツであるカリブ海周辺の絶対神(ジャー)と、真実を見通す目を持つ古代エジプトの守護神(ヘル=ホルス)の名を併せ持ち、今オフには日本代表としてもプレーしたウイングプレーヤーの最大の敵は“痛み”だった。
シーズンを通して右膝の痛みに苦しんだ結果、出場できたのは全60試合中44試合。11月からは約2カ月間の欠場を余儀なくされ、シーズン中盤に加入した前シーズンから出場試合数が10しか増えなかった。
昨オフ、高校時代から悩まされてきた右膝の遊離体(骨や軟骨の破片)を除去する手術をした。2025-26シーズンはストレスなく、いつでも全開でプレーできると期待に胸を膨らませていただけに落胆は大きかった。
「痛みに波があるんです。本当に痛い時もあればそうでもない時もある。なかなかコントロールができなくて」
山内はそう説明し、少しずつ痛みとの付き合い方を覚えていったと続けた。
「負の時間帯」との向き合い方
大事に至らない痛みのラインを見極め、自分を鼓舞し、プレーに集中する。
このようなマインドセットは、試合との向き合い方にも影響を与えた。
「自分にはコントロールできない、負の時間帯みたいなものってあるじゃないですか。そういうときのマインド作りのいい訓練にもなったのかなっていうふうに思っていて。うまくいかないときにどう戦うか。どういう姿勢で行くのか。だからムダなようでムダではなかったと思っています」
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