一見、この涼しい眼差しからは想像しにくいが、コート内でのライアン・クリーナーは熱い、熱すぎる。喜ぶわ、吠えるわ、泣くわ……。喜怒哀楽むきだしの姿に滋賀レイクスのファンも血をたぎらせる。ファンを愛し、ファンに愛されるこの男は、18年のクラブ史の中でもトップクラスの滋賀愛の持ち主だ。
その滋賀愛がわかるエピソードがある。
2024年10月23日。クリーナーはレイクスをB1昇格へ導いたものの契約満了となり、この日はレバンガ北海道の選手として滋賀・大津に凱旋していた。5カ月前までホームだった滋賀ダイハツアリーナには、まだB2制覇を讃えるチャンピオンバナーが飾られていた。クリーナーはそれを見て涙が止まらなかった。
「レイクスでB2優勝を果たしたシーズンは、信じられないほど素晴らしい1年でした。結果もそうですが、チームメイトと強い絆で結ばれていましたからね。シーズン終了後にこのメンバーとプレーを続けられないと決まった時は、深い悲しみを感じました。それから5カ月ほどして、自分のホームだった滋賀ダイハツアリーナでチャンピオンバナーを見た。移籍してからもレイクスに愛着は残っていたし、B2優勝の喜びがフラッシュバックしたり、もうレイクスの選手ではない悲しみが込み上げたり、すごく複雑な気持ちでバナーを見つめていました」
この日、クリーナーはコートで大暴れした。力強いインサイドプレーを披露したかと思えば、成功率70%に迫る2Pシュート、ファストブレイクからのレイアップ、そしてダンクで北海道のファンを沸かせた。気がつけば、滋賀で共にB2制覇を成し遂げたブロック・モータムと同じ26得点。北海道の勝利に大きく貢献した。
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