<近日中に、やはり手術から復帰した山田陽翔投手、ファーム首位打者を獲得した横田蒼和選手のインタビューも公開予定です>
森脇亮介を支えたのは忘れられない景色と耳に残る歓声だった。
「もう一度、あの満員の球場で、大勢のファンの前で投げたい。ただそれだけでしたね」
2023年7月12日、北九州で行われた福岡ソフトバンクホークス戦で登板した直後、森脇を思わぬ症状が襲った。右肩の強い痛みで、腕が肩より上に上がらない。
埼玉に戻りすぐに病院で検査を受けたが、緊急入院となり、その後、手術を受けることが決まる。
「造影剤を使ってMRI検査をしたのですが、画像を見たら血管が詰まっていて、映っていないんです。心臓血管外科にその画像データを送ってもらって再診しましょう、今日は一旦、帰宅しましょうということになったのですが、帰宅途中にトレーナーさんから電話があって『今すぐ、データを送った心臓血管外科がある病院に向かってくれ』と」
トレーナーの言葉が緊急事態であることを示していた。
診断名は「右上腕動脈閉塞症」。右肩の血管の内側がつぶれ、血液が滞ってしまう病だった。全治は未定。その後「上腕動脈パッチ形成術」を受けたことを球団は後日発表した。
7時間に及ぶ大手術を決意するまでには、さまざまな葛藤があった。
手術は大きく分けると2種類。パッチを血管に縫い付ける形成術で確実に治すか、内視鏡で体のダメージを最小限に止め、競技復帰を早めるか――。
当時31歳という、プロ野球選手としては中堅に入る年齢だった森脇は悩んだ。
「いろいろな方に相談しました。『再発の恐れを考えたらちゃんと直した方がいいんじゃないか』という人が多かったし、万が一、再発したときに、そこから、もう一回、切開する手術となると現役復帰は難しいだろうなと思い決断しました」
2025年の頭まで手のしびれは取れなかった
手術後のリハビリ期間には後遺症にも悩まされた。
「2023年に手術をして、2025年の頭ぐらいまでですかね。ずっと右手の平のしびれは取れませんでした。そのときはしんどかったです」
どのような思いでリハビリ期間を乗り越え、支配下復帰に至ったのか――。心情を聞いた。

この動画では、ほかにも次のようなテーマについて語ってもらっています。
- 発症する前に感じたわずかな違和感
- どの術式を選ぶか? 森脇投手の葛藤
- 手術後も、のたうち回るような痛みが
- 力になった家族の言葉
- 栗山巧選手、岡田雅利コーチからの助言
- コインケースから小銭が……
- 声援に包まれた二軍での本拠地復帰戦
手術の裏側をありありと語った約20分のインタビュー動画、是非ご覧ください。《8月26日取材》
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