記事を
ブックマークする
【動画】「青学大・小河原陽琉を背中で見て」箱根駅伝アンカーで2人抜き…山本悠が明かす「10区秘話」とハーフマラソン61分切り“急成長”の理由《徹底解剖:順天堂大学2026③》
NumberPREMIERでは順大を徹底解剖。長門俊介監督、玉目陸選手は公開中、近日中に永原颯磨選手の動画インタビューも公開予定だ。
今年の箱根駅伝の最終10区。早大と中大の伝統校2校が熾烈な3位争いを繰り広げているものと思いきや、3番目に大手町に現れたのは、茄子紺のユニフォーム、順天堂大学だった。
「早稲田を追いかけるっていう気持ちで走り出しました。中央は抜けるとは全然思っていなかったんですけど、早稲田を追っているうちに中央の背中も近づいてきて」
殊勲を立てたのは2年の山本悠。鶴見中継所を5位でスタートした時点では、前を走る4位の早大とは46秒、さらに3位の中大とは1分37秒の差があった。山本は、一気にではなく、じわじわとその差を詰めていく。20kmで先に中大をとらえると、20.1kmの馬場先門の交差点ではついに早大を抜いて3位に浮上した。
ここからの走りが圧巻だった。残り3kmはこの2校を全く寄せ付けず、逆に30秒超の差を付けて、総合3位を確固たるものとした。そして、最後は短距離選手のように左腕を突き出してフィニッシュラインを駆け抜けた。

「前回7秒差でシード権を逃してから、練習でも1秒を削り出すっていう意識を持ってきました。その姿勢を体現する意味で、最後はああいうゴールの形になりました」
1秒1秒を大切にしてきたチームの集積が、総合3位という結果。山本のフィニッシュシーンはそれを象徴していた。
山本は10区の順大記録を更新する1時間8分20秒で、区間3位と快走。実は、この10区は、山本が1年前から希望していた区間だった。
1年前は箱根のメンバー争いに絡めず、それどころかチームのサポートメンバーにもなれなかったため、1月3日は10区の選手が走る田町で走路員を務めていた。その時、真っ先に山本の背後を駆け抜けていったのが、青山学院大であり、それも千葉・八千代松陰高時代の同級生・小河原陽琉だった。かつてのチームメイトの晴れ姿に、いっそう悔しさは増した。
「走路員は選手の方を見ることができないので、背中で見るみたいな感じでしたが、すごく悔しかったです。来年は絶対に10区を走って、小河原の記録を超えたいっていう気持ちで、この1年はスタートしました」
1年目に味わった悔しさ、そして、同級生への対抗心。その繊細な心の動きについては動画インタビューでたっぷり語ってくれている。

2年生になった山本はめきめきと力を付けていく。5月の関東インカレではハーフマラソンで6位入賞し、2週間後の全日本大学駅伝の予選会でも快走。順大の主力に名前を連ねるようになった。そして、箱根駅伝では念願叶い10区の重責を任され、総合3位の立役者になった。
そして2月1日、香川・丸亀で開催された日本学生ハーフマラソン選手権では、1時間0分46秒の順大記録を打ち立てて2位に入り、周囲を驚かせた。
「61分切りが目標で、順位は50番が最低ライン、それを達成できればいいかなと考えていましたが、しっかり調子が合ってそれ以上の走りができました。記録を出せてうれしいという気持ちはあるんですけど、順大の今までの先輩方の中で一番という実感はあまり湧いてきていません」
山本自身は、いたって冷静にレースを振り返っていたが、箱根駅伝の走りがフロックではなかったことを示すには十分な結果だった。
「鈴木琉胤の才能は…」高校時代の衝撃とは?
このほか動画インタビューでは、以下のトピックについても語っている。
- 箱根駅伝10区の振り返り。早大を追っていくと…
- 2年目に飛躍は「環境にも慣れたこと」
- 八千代松陰OBが大学でも活躍できる理由
- 「鈴木琉胤の才能は…」高校時代の衝撃とは?
- 新シーズンは「弱点を補強する」
- 個性派ぞろいの学年の中で“落ち着き”キャラ
- 広島・舟入高から千葉・八千代松陰高に転校した理由
長門俊介駅伝監督やチームメイトに山本について聞くと、口を揃えて「頭が良い」「賢い」「落ち着いている」という言葉が出てきた。確かに、このインタビューでも、1つ1つの質問に対して、じっくり言葉を選んで丁寧に答えてくれた。
山本の強さの秘訣を垣間見ることができる15分のインタビュー、ご覧ください。(2月4日取材)
※配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインをしていただくと本ページ上部に表示されます。他の動画も見放題、記事も読み放題です。
プラン紹介
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
このシリーズの動画を見る
記事


