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【動画】「日本の実業団には絶対に行くな、と」佐藤圭汰が明かす“アメリカ行き”の深い背景と1500mで戦う意義「落合(晃)もライバルです」《インタビュー/前編》
「総監督からは『大変なことばかりだと思うが、自分で選んだ道だからしっかりやり通せ』と前向きに送り出してもらいました。エールをいただきましたね」

今年の箱根駅伝、10区を区間新記録で走り切った佐藤はゴールの大手町で取材に答え、卒業後はアメリカを拠点にすることを表明していた。その思い切った挑戦を全力で応援したいと素直に思ったものの、田澤廉、鈴木芽吹、篠原倖太朗という駒大卒業後、「世界へ挑む」ために大八木弘明総監督の下で走り続ける先輩がいる中で同じ道を歩むという選択肢はなかったのか、疑問に思ったのも確かだ。
だが、洛南高校時代から「ヤコブ・インゲブリクセンが憧れです」と語り、駒大在学中から海外志向を明確にしていた佐藤は迷わなかった。そして駅伝界の名将もそれを知っていたからこそ、快く送り出したのだろう。
では、佐藤圭汰のワールドワイドな視点はどこから来たものなのだろうか。「Swoosh TC」で走ることを決めたことへの周囲の反響を尋ねると、意外な言葉が返ってきた。
「親、特に父からは陸上を始めた小学生の頃から『日本の実業団には絶対に行くな。そのスケールで収まってほしくないし、海外でアフリカ系の選手と勝負してほしい』とずっと言われていたんです。オリンピックとかを見ながらずっとです。(アメリカで走ることを)喜んでくれている? 多分そうだと思います(笑)」
動画では、その父親からの言葉にどのように影響されたのか、そしてどの選手やどんなトレーニングに憧れて来たのか、具体的に話をしてくれている。

4月中旬にアメリカに渡って1カ月半、佐藤は日本選手権のために帰国した。出場種目は5000mではなく、中距離の1500m。大学ではほとんど挑戦していなかった種目だけに、その選択の背景にはどんな思いがあったのか。
「シンプルに1500mが面白いですし、大学時代は取り組めなかったので、もう一回本気でやってみたかったんです。5000m、10000mを見据えるうえでも、1500mで磨かれるスピード持久力は強化しないといけません。ただ同時に5000mのための練習をしていくとなると、故障のリスクが上がるので、まずは1500mにフォーカスしようと思いました」
その決断にはSwoosh TCのマイク・スミスコーチも理解をしてくれたという。マイク・スミスはアメリカ中長距離界を代表するコーチであり、ノーザン・アリゾナ大学で圧倒的な実績を残し、Swoosh TCでも5000mのアメリカ記録保持者であるニコ・ヤングらを指導している。
「コーチはとても親切で、英語が不自由な自分とのやり取りは面倒なはずですが、しっかりと練習ごとに話をしてくれます。また1500mへの僕の思いも聞いてくれ、理解した上で、メニューを考えてくれています」
「将来は絶対にやりたい」マラソンへの意外な思いとは?
動画では以下のトピックについても聞いている。
- 「まともに練習できたのは2月に入ってから」箱根駅伝の大きな反動
- 疲労骨折直後でも区間新…自身の強みとは?
- 大学4年間で増えた選択肢「長い距離には苦手意識があったけど」
- Swoosh TCでの科学的トレーニング「閾値走の増加、ジョグ量の抑制」
- 「元々一人が好きなので寂しさはありません」アメリカでの新生活
- 「将来は絶対にやりたい」マラソンへの意外な思いとは?
- 5000m「12分50秒」、1500m「3分30秒」への意識
- 2マイルレースで「通貨で森さんの日本記録を狙いたい」
- NIKEシューズで特にお気に入りは「ストリークフライ2」。理由は?
- トレイルでのファルトレクで使う意外なシューズ
アメリカでの挑戦は始まったばかりだが、インタビュー中に「今は走るのが楽しい!」とはにかんだ笑顔を見せる瞬間もあった。各メディアとの合同取材を収めたこの前編40分、そして個別インタビューを収めた20分強、日本長距離界が誇る逸材の思考、そしてアメリカで取り組む練習内容がしっかり伝わるはずだ。
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