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【動画】「あのタイムは異常…」山本唯翔と齋藤将也が語る箱根駅伝の2区&5区、そして厚底シューズ進化論「“潰す練習”が必要です」《城西大→SUBARU先輩後輩対談》
《同じくSUBARUの三浦龍司選手の動画インタビューはこちらからご覧ください》
この日の取材場所は箱根だった。だからこそ、斎藤に聞かなければいけない質問があった。
ーー今年の箱根駅伝、山本先輩の持つ5区の記録を塗り替えられませんでした。悔いは残っていますか?

2026年、1月2日。城西大学のエースとして斎藤は2年連続で5区山上りを担った。結果は、1時間09分28秒で「シン・山の神」となった青学大・黒田朝日に次ぐ区間2位。圧倒的な走りを見せた黒田がいなければもっと大きな注目を浴びたはずだし、何よりこのタイムは5区が現在の距離になってから「歴代4位」という素晴らしい走りだった。
ただ、レース前に「目標」と語っていた“先輩”の持つ歴代3位のタイムには、惜しくも14秒届かなかったのだ。こちらの質問に斎藤は笑顔だった。
「いや、悔いは残っていません。まず自分の力を出し切ったというのがひとつあります。そして(最高点・芦の湯までの)上りでは山本さんより速いペースで走れて、勝てていたので(笑)。ただ、そこまでは良かったですが、芦ノ湖へ向かう最後の下りで攻め切れずに、総合タイムで負けてしまいました」
それを聞いた先輩、そして大学時代は「山の妖精」と呼ばれた山本も笑顔で言葉を引き取った。
「将也がエースとして5区を走ってくれたのは嬉しかったです。以前に激坂王という試合では大差で負けていたので(将也の)上りの適性はわかっており、自分が卒業しても大丈夫だと安心して見ていました。タイムの勝ち負けはあっても、自分より良いタイムで走れる力はありましたし、何より決して悪いタイムではなかったと思います」

その2人が、前回の箱根駅伝を見て「異常です」と声を揃えたタイムがある。一つはもちろん黒田朝日の5区、そしてもうひとつは……。動画インタビューでは、経験者2人による黒田のタイム分析、そいてもう一つのタイムについて詳細に分析してくれている。
山本「レスポンスが格段に良くなりました」
この日、山本と斎藤はOnのイベントにゲストとして参加していた。そこで発表されたのが「Cloudboom Strile 2」だ。
前作はOnが初めて世に問うた本格的な厚底レーシングシューズであり、ブランドの象徴的ランナーであるヘレン・オビリがそのシューズを履いてボストンやニューヨークといった世界の主要マラソンで優勝、パリ五輪では銅メダル獲得している。
そこから進化した「2」はミッドソールに入った2本の溝が特徴で、その空間をフォーム素材が利用することでより大きな反発、そして推進力を生むという。何度か試して走ったが、かなり軽くなっており、反発が適度に抑えられて“万能型”という印象もあった「1」と比較すると、一定のペースで巡航することが求められるハーフマラソンやマラソンでポテンシャルを発揮しそうなOnの技術が詰まった最高峰1足だ。

2月の大阪マラソンで前作を履いて初マラソンに挑んだ山本は、今作の印象をこう語る。
「前作でマラソンを完走しているので、その良さもわかるのですが、今回のCloudboom Strike 2では接地してから足が次に出てくる切り返し、つまりレスポンスが格段に良くなりました。マラソンで最もきつくなるのは30km以降で、僕も大阪ではラスト5kmで洗礼を浴びました。でも『2』のレスポンスの良さはそこで助けになってくれそうで、足を前に回してくれると思います」
社会人ルーキーの斎藤はまずはトラックで自己記録の向上を狙っていくというが、このシューズは駅伝で活躍してくれそうだという。
「どうしても箱根駅伝の方が注目されてしまうとは思いますが、ニューイヤー駅伝は箱根以上にスピードが1段階上がっていて、選手からすると『やばいな』って感じです(笑)。そこでライバルに対抗するためにはシューズの力も借りる必要がある。今回のCloudboom Strike 2は、つま先寄りよりの前足部に反発力のあるクッション素材が採用されているので、スピード駅伝にも向いていると思います」
動画インタビューでは、2人がOnのシューズに求めるもの、そして厚底を履きこなすために意識していること、そして革新的なアッパー製造技術である「Light Spray」についても語ってくれている。

シューズの「オーダーメイド」も可能な未来
動画では、その他にも以下のようなトピックについて聞いている。
- 箱根駅伝5区の攻略法
- ヴィクター・キムタイ急成長の理由は?
- 厚底を履きこなすための「ドリル」
- 「以前は癖が強い印象があった」Onのシューズはどう変わった?
- 山本が見据えるMGC、そして目標タイムは?
- 「参考にする選手はいない」斎藤がそう語る理由
- 山本が高速化するマラソンに対応するためにしていること
- お互いが知る「強み」とは?
山本はマラソン、斎藤は5000mを中心に戦うが、ニューイヤー駅伝では初優勝を狙うSUBARUの一員として、エース級の活躍が期待される2人。上州路ではクレバーな2人の襷リレーも見られるかもしれない。(2026年7月16日取材)

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