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【動画】「いつも通りじゃない自分が…」三浦龍司が語る今季序盤“不調”の核心と復活の手応え、そしてスイスで測った“足型”「オーダーメイドの未来も」《独占告白》
インタビューの前日夜、三浦龍司はチューリッヒ市内のアイリッシュパブを訪れていた。サッカーのワールドカップ「日本対ブラジル」の放送を観るためだ。

三浦は身体のケアを優先させていたため、到着したのは前半が終わってから。オーダーも当然のようにソフトドリンクだったが、日本を代表する長距離ランナーは、失点に落胆し、声をあげ、僕らと同じように試合を楽しんでいたように見えた。
ご存知の通り、試合は日本の逆転負け。前半に佐野海舟の見事なゴールで先制するも、後半に逆転されてしまう(2点失点目は後半のアディショナルタイムだ)。試合終了直後に可視化されたのは、ブラジルサポーターによる歓喜の爆発、日本人たちの落胆、そして中立的なサッカーファンからの拍手。スイスから遠く離れたアメリカで開催されているゲームに対しても、多くの人々が熱狂していた。
一夜明け、どんな気持ちであのゲームを見ていたのか聞いてみた。
「日本代表として戦っている選手の姿を見ると僕らも鼓舞されますし、相手がいる中で負けることの悔しさを肌で感じました。それに、やり返してやりたいというリベンジの気持ちも湧いてきました」
サッカーだけでなく「どの代表戦を見ても、日本を自分たちも一緒に背負っているという感覚」を持つのだという。
その感覚について掘り下げていくと、やはり東京五輪以降背負ってきた日本代表という肩書きの重み、そして特に三浦がその走りで多くの日本人を熱狂させた東京世界陸上の経験が背景にあるという。「自分自身にとってとても大きなもの」という満員の国立競技場での経験については、動画インタビューでじっくり語ってもらっているので、ぜひご覧になっていただきたい。
シューズの「オーダーメイド」も可能な未来
Onの本社を訪れた三浦は多くの場所に足を運んだ。シューズの開発部門はもちろん、アスリートがテストするためのスペース、様々なプロトタイプが並べられたミーティングルーム。中でも、最も印象に残っているのが「LightSpray™」の製造ラインだという。
「昨年、東京でも同じロボットを見てたんですけど、実際に世に出回っているシューズが、ああやって本当に少人数で生産をされているのがわかりましたし、目の前で作られたものがどんどんどんどん自分たちの手元に来る。そういったライトスプレーの原点を見ることができて、すごく良かったです」
LightSpray™は2024年に発表された、Onの技術力を象徴する技術だ。完全に自動化されたロボットアームからラスト(足型)にフィラメントを噴射し、シューズのアッパーを超短時間で製造することが可能になっている。超軽量なのはもちろん、数多くのパーツから構成され複雑だったアッパー製造工程を極力シンプルなものに変え、環境負荷も大きく低減させるだけでなく、ロボットアーム1台で作れるという製造方法も「どこでも作れる」という未来を想起させてくれる。現在はこの本社に4台のロボットがあるほか、韓国・釜山でも製造をしており、将来的にはさらに生産場所を拡大していく方針だという。
ただ、三浦はこれまでトラックレースやニューイヤー駅伝ではそのアッパーのシューズを履いていたなかった。一般的に、欧米人とアジア人では足の形が違うと言われる。これまでパリ五輪の女子マラソン銅メダリストであるヘレン・オビリら一部のトップ選手にはオーダーメードでLightSpray™アッパーが提供されていたというが、三浦ら他の選手は市販と同じものを試しており、フィット感の面などでやや不安を抱いていたという。今後、着用する可能性はあるのだろうか?
「今回、僕も足型のスキャニングをしてもらって、一瞬で自分の足の形だったり、サイズだったりとかも細かく出してもらいました。そのデータを、今朝見てきたマシーンが読み込んで、アッパーを作ってくれると教えてもらったので、将来的に期待感がありますね。アッパーだけでもオーダーメイドでシューズを作れる未来が容易に想像できます」
三浦の足型がOnの開発チームにダイレクトに共有されることで、彼専用のアッパーの開発はもちろん、より多くの日本人ランナーが快適に履ける「アジアンフィット」が生まれる可能性も高くなったはずだ。

今回、三浦はサンショーで使用するスパイクの着用感や自分自身が求めるものについても、しっかりとフィードバックを残してきたという。ますます深化していきそうなOnと三浦龍司の関係性。日本人トップアスリートの声に耳を傾けるOnの姿勢について、動画内ではより詳しく語っている。
今季の序盤戦「噛み合わなかった」理由は?
動画では、その他にも以下のようなトピックについて聞いている。
- サンショーにおける「技術」とは何か?
- DLパリで掴んだ復活への手応えと安堵「次につながる」
- 今季の序盤戦「噛み合わなかった」理由
- 3000mSCの優先順位
- 1500mや5000mへの挑戦と基礎的な部分
- 青木、小原らが熱戦の日本選手権は「非常にハイレベルでした」
- 6月までの自己採点は「60点」。なぜ?
- 東京世界陸上後に大きくなった「突き詰めたい」とは?
今後はダイヤモンドリーグファイナル、そしてアジア大会へと挑んでいく。世界の最前線で戦うランナーの思考法(2026年6月30日取材)
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