動画・音声

記事を
ブックマークする

【動画】「意図あるサイン無視はOK」中大・西村一毅が語る“強行”バスターの理由と小牧憲継監督からの檄「お前が変わらなあかん!」《特集:京都国際③》

2026/08/16
 令和になって高校野球が大きく変わってきた。その象徴が投手分業制を敷いた仙台育英や、坊主ではない球児たちが躍動した慶応高校の甲子園制覇だろう。ただ、変化しているのは目に付きやすいチームばかりではない。NumberPREMIERの動画インタビューによる連載「高校野球 シン・組織論」では、日本の高校野球を変革していこうとするチームを徹底取材していく。
 6回目のシリーズに登場するのは、2024年に初優勝を果たした京都国際OBたち。甲子園初出場からわずか3年で日本一に輝いた新鋭の強さはどこにあるのか。当時2年生ながら胴上げ投手となり、中央大学では1年春からデビューを果たした西村一毅投手に話を聞いた。中崎琉生投手、藤本陽毅内野手の動画インタビューも公開中》

 2021年夏のベスト4。2年生ながらエースナンバーを背負っていた森下瑠大に、同じ左腕で当時、中学2年生の西村一毅は憧れた。

京都国際が築き上げた好左腕の系譜。その筆頭である森下瑠大(DeNA) photograph by Hideki Sugiyama
京都国際が築き上げた好左腕の系譜。その筆頭である森下瑠大(DeNA) photograph by Hideki Sugiyama

 京都国際に入学時点で、西村にはチェンジアップという唯一無二の武器が備わっていた。相手バッターの手前で鋭く落ちるのではなく、ストレートだと思いバットを振ると空を切る――特異な変化の〝宝刀〟を携え、京都国際で1年生の秋からベンチ入りし、24年のセンバツ出場に貢献する。

 しかし、甲子園のベンチに西村の姿はなかった。理由は結果を出せなかったこと。そして「日頃の行いがよくなかった」からだ。

 センバツが終わると、西村は自分と向き合う。ピッチャー育成を担当する部長の宮村貴大は、ボールに過不足なく力を伝えるための体の使い方を重視し、選手を導く。迷える左腕は「頭で思い浮かべている感覚が体現できるようになった」と、スランプを脱した。

 夏の甲子園。センバツ前とは別人の西村がいた。新潟産大附との2回戦で初登板初完封を果たすと、準決勝まで25イニング連続無失点。関東一との決勝戦では、0-0の延長10回表、先頭の中崎琉生の打席で告げられた「代打・西村」に戸惑いながらも仕事を遂行する。ノーアウト一、二塁から始まる延長タイブレークで冷静にバスターを成功させ、直後の2得点を演出したのだ。

 その裏に甲子園初失点を喫し、サヨナラの危機を迎えた。窮地を抑え胴上げ投手になったが、日本一の瞬間を西村は覚えていない。

最後の打者はスライダーで三振に。その裏には先輩捕手との阿吽の呼吸があった photograph by Hideki Sugiyama
最後の打者はスライダーで三振に。その裏には先輩捕手との阿吽の呼吸があった photograph by Hideki Sugiyama

「大ピンチから解放されてホッとしたんで」

 最上級生となったチームでエースとなった西村は、再び迷走した。今度は自分がチームを甲子園に連れて行かないと――そう思えば思うほどプレーが委縮していく。

「お前が変わらなあかんのちゃうんけ!?」

 監督の小牧憲継が発した檄によって、責任感を植え付けられたという。3年の夏も甲子園に出場し、ベスト8まで勝ち上がれたのは「小牧さんの言葉があったから」だと、西村は今でも監督に感謝する。

今春、「戦国東都」で鮮烈なデビュー

 頼れるチェンジアップという〝魔球〟を磨き、中央大で1年から東都大学リーグのマウンドに上がる。春のリーグ戦では2位の防御率1.50。そこには、高校時代の研鑽が息づくという。

「自分で課題を見つけて、考えて練習することは大学でも生かされていると思います」

 目標はドラフト1位でプロに行くこと。迷わず腕を振れば、これまで通り道は開ける。

photograph by Yuki Suenaga
photograph by Yuki Suenaga

 動画では以下のような話題について語っています。

  • 「ベスト4エース」の森下に憧れ京都国際へ
  • 中学3年で出会った〝伝家の宝刀〟が打たれないわけ
  • 甲子園で連続無失点を支えた先輩キャッチャー
  • 「代打・西村」が実を結んだ「意図のあるサイン無視はOK」
  • 初の日本一で胴上げ投手に。「真っ白だった」
  • 「変わらなあかんのちゃうんけ」。小牧監督からの檄
  • 変化球の精度を高めさせた練習試合とは
  • 大学で感じた高校時代の教訓と今後への課題

 京都国際でチェンジアップを武器に2年夏の甲子園で全国制覇した西村一毅投手。中央大でも1年春から結果を残します。約35分間の動画インタビューを是非ご覧ください。

※動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。

特製トートバッグ付き!

「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Yuki Suenaga

0

0

0

このシリーズの動画を見る

もっと見る
関連
記事