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【動画】「岡田(開成)は余裕で自分を超える」溜池一太が語る“中大に集まる才能”と黒田朝日らに負けた初マラソンの内実「正直舐めていた(苦笑)」《インタビュー/後編》

2026/06/19
 日本マラソンを牽引してきたパイオニア、そしてその未来を担う逸材にロングインタビューをしていく動画連載「マラソン未来図」に、SGホールディングス・溜池一太が登場。
 中央大学のエースとして箱根駅伝では2年連続で花の2区を担い、在学中の今年2月に臨んだ初マラソンは2時間7分台で走破。MGC切符を掴み、いきなり高いマラソン適性を覗かせた。もともとトラック志向が強かったが、明確にマラソンを志した理由はどこにあったのか。初の42.195kmの手応えはどうだったのか。社会人1年目、マラソンランナーとして駆け出したばかりの溜池にじっくり話を聞いた。<前後編の2本立て/前編はこちら

 初の42.195kmに選んだ2月の別府大分毎日マラソン。溜池一太は2時間7分59秒で日本人6位(全体7位)となり、2027年秋に開催されるMGCの出場権も手にした。上々の初マラソンにも映るが、納得のいく結果ではなかった。

「自分の中では2時間6分30秒を切らないとあまり速くないと思っているので……」

photograph by Yuki Suenaga
photograph by Yuki Suenaga

 何より痛感したのは、俗に言う“壁”だ。

「マラソンを始める前から『35km以降がきつい』と聞いていたので分かっていたんですけど、でもまあ、“そうは言ってもあと7kmだし……”って思っていた。正直舐めていた部分があったんです(苦笑)」

 実際30kmの通過タイムは1時間29分45秒と、ほぼ1km3分ペースを刻んでいた。それでも「すごく余裕があった」と言い、ペースメーカーが離脱すると溜池は先頭を走った。

「時計を見た時に“すごく良いタイムが出るんじゃないかな”と思っていました」

 30kmから35kmも、少しラップは落ちたもののほぼイーブンペースを刻んだ。しかし、いよいよ勝負所を迎えると、しっかりと初マラソンの洗礼を浴びることになった。

 33km過ぎに飛び出したゲタチョウ・マスレシャ(エチオピア)を、黒田朝日(青学大:当時)と吉田祐也(GMOインターネットグループ)が追い始めるが、そのペースアップに溜池は対応できなかった。

「ペースを上げられた瞬間に一気に体が重くなって、そこから(1kmのラップが)3分20秒かかるぐらい落ちてしまいました。エネルギー切れはなかったですし、呼吸も楽だったんですけど、バネ感がないというか、体が前に進む感じがしなかったです」

別府大分毎日マラソンでゴールする溜池 photograph by KYODO
別府大分毎日マラソンでゴールする溜池 photograph by KYODO

 なんとか2時間7分台で走り切ったものの、終盤の走りに大きな課題を残した。ただ、原因は明確だ。それは練習不足の一言に尽きる。

 箱根駅伝から別府大分まで約1カ月の準備期間しかなかった。箱根ではエース区間の2区で1時間6分06秒の中大記録を打ち立てて、区間6位と快走。日本人では、現在のチームメイト、山口智規(早大*当時)に次いで2番目の記録だった。その激走の後、帰省期間を挟んで40km走にも取り組んだが、十分なトレーニングを積んだとは言い難かった。

 2度目のマラソンは、来年のMGCになる予定。今度は十分すぎるほど準備期間がある。

「MGCは勝負レースなので、どれだけ後半まで力を溜めて、最後に上げられるか。まだまだ勝負強さが自分は足りていないので、勝負強さを身につける練習もしなきゃいけないなと思っています」

 母校の中大でスピードを磨きつつ、スタミナも強化し、万全を期して臨むつもりだ。

「1時間5分30秒を狙って」最後の箱根駅伝2区

 インタビューは前後編の二本立て。後編では以下のようなトピックについて語ってくれた。

  • 中大エースを継承する後輩「岡田は余裕で自分を超える」
  • 「他の大学に負けない」中大に集まる才能
  • 「1時間5分30秒を狙って」最後の箱根駅伝2区
  • 練習やレースで心拍数どう意識している?
  • 「マラソン嫌いにならないでね」藤原正和監督にかけられた言葉
  • マラソン2時間切りの衝撃をどう見た?
  • 「走ることが自分の存在意義」溜池のアイデンティティ
  • MGCで勝負するために必要なこと

 マラソンの世界はついに1時間59分台に突入。世界で戦うことを目標に掲げる溜池は、その現状をどのように見ているのか。また、現在のトレーニングについても話を聞いている。MGCでも有力候補になりそうな新社会人ランナーの現在地や思考法がわかる前編、後編あわせて50分弱のロングインタビュー、ぜひご覧ください。

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photograph by Yuki Suenaga

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