ナッシュビルでの最終日のことだ。
日本代表がベースキャンプとしていた同地での最後の練習を終え、ブラジル戦が行われるヒューストンへ出発しようとするなか、現地在住の日本人がサインを求めて練習施設の外に駆けつけた。
ファンは敷地に入れないため、選手に入口まで歩いてきてもらわないとサインをもらうことはできない。
そんな中、訪れた数十人全員との写真撮影に応じたのが森保一監督だった。最後には列の前に立って「いつも日本代表への応援をありがとうございます。現地に住むみなさんの励みになれるように頑張りたいと思います」とスピーチまでしている。

ナッシュビル在住19年のトレーダー千珠子さんはこう振り返る。
「今回スタジアムだけでなく、ナッシュビルにも日本代表のユニフォームを着たアメリカの人がたくさんいて、日本がリスペクトされていることがすごく伝わってきました。クリーンな戦い方が心を打つそうです。日本代表は間違いなく日本の価値を高めていますよ。現地在住の日本人にとって日本代表は誇りを与えてくれる存在です」
常に礼と感謝を示す森保監督は、今大会において「日本らしさ」の象徴になった。
たとえばオランダ戦の前日会見では、地元ダラスの記者が「日本のメンタリティ、レジリエンス(粘り強さ)、哲学を教えてください」と請うた。
森保監督は堂々と説明した。
「粘り強さは日本人の世界に誇れる良さだと思います。日本はひとたび目標が定まれば、それに必要なプロセスを勤勉にやり続ける力を持っている。試合では終了までハードワークでき、状況が悪くなっても戦い抜くことができる。過去の歴史がつながって今の我々がいます」
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