「記録で言えばやっぱり日本記録は目指したいですよね。難しいとは思うんですけど、目指したいですね」
プロランナーとしてHOKAと契約、アメリカ・フラッグスタッフに拠点を置く「HOKA Northern Arizona Elite」で練習をすることになる近藤幸太郎。これまで走ったレースで最も長い距離は熊日ロードレースの30km、マラソンに特化した練習はまだしていない。けれど、マラソンを語る言葉にはしっかりと意思がこもっていた。
あまり陸上競技を見るタイプではなく、他の選手がどれぐらいの記録を出した、なども気にしないタイプ。4月のロンドンマラソンでケニアのセバスチャン・サウェが1時間59分30秒と、人類で初めてマラソン2時間切りの世界記録を出したことについて話を向けても、「ちょっとまだ別世界ですね」という。
「でもすごいで終わらしちゃダメだと思うので、少しでも追いつけるようにってところですかね」

ひょうひょうとした印象が強い近藤だが、決して本音を言わない、質問をかわしている、というわけではない。インタビュアーからは「結果が出なかった時の自分に対する言い訳を作っている感じもしない」という言葉も漏れた。
「言い訳というか、これまで駅伝でも個人のレースでも、負けても悔しい、みたいなのがあんまないんですよ。『すごいなあいつら』ぐらいで」
だが、青山学院大学の後輩・黒田朝日の話になると少し風向きが変わった。「まあ、負けたくはないですよね」と口にする。このインタビューの前日にもご飯を食べていたといい、気が合う後輩だ。
「気はあっても、やっぱり後輩なんで。それは変わらないです。やっぱ、ちょっとかっこいい部屋長で、先輩でいたいじゃないですか」

近藤が4年の時、黒田は1年で同部屋だった。黒田はすごいランナーだともちろん認める気持ちもあるが、先輩としては負けたくない。ゆずれない思いを感じさせた。
近藤も黒田も、大事な試合では絶対外さないところが、「青学のエース」としての系譜を感じさせる。「外さない」のはなぜなのか。近藤の回答は、ぜひ動画で確認してもらいたい。
「今は陸上が楽しい!」いつ以来?
インタビュー動画・後編では以下のトピックについても話をしてもらっている。
- チームメイトに移籍を告げたタイミング
- HOKAのシューズの評価「ぶっちゃけると…」
- 変わらず「現実主義者」である理由
- マラソン挑戦へのスケジュール「初マラソンは12月の…」
- 「今は陸上が楽しい!」いつ以来?
気負わずに、自分が楽しいを一番大切に。トップランナーには珍しい姿勢だが、軽やかに結果を出してしまうのではないか…そんな期待感を感じさせるインタビュー。前編と合わせ、ぜひご覧いただきたい。
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