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【動画】「サラリーマンの経験は大きい」滋賀学園・山口達也監督が明かす“個性派軍団”の育成法と6度目の甲子園への意気込み「素直な子が一番、伸びる」《インタビュー①》

2026/03/21
 令和になって高校野球が大きく変わってきた。その象徴が投手分業制を敷いた仙台育英や、坊主ではない球児たちが躍動した慶応高校の甲子園制覇だろう。ただ、変化しているのは目に付きやすいチームばかりではない。NumberPREMIERの動画インタビューによる連載「高校野球 シン・組織論」では、強豪校などいわゆる主役、そして新興校や公立校など脇役として高校野球を変革していこうとする高校を徹底取材していく。
 シリーズ4回目に登場するのは、近年、近畿地区の勢力図を塗り替えつつある滋賀学園。独創性と情熱を併せ持った指導で新興勢力を強豪校へと押し上げた山口達也監督に話を聞いた。《藤川倖生主将の動画インタビューも公開中です。滋賀学園の新旧応援団長の動画インタビューも近日公開予定です》

 2009年の夏に初舞台に立ってから、これまで5度の甲子園を経験している滋賀学園。「強豪」と呼ばれる高校のなかでは歴史が浅いほうだが、24年夏のベスト8からこの春まで3度の出場と、近年は強さを印象付ける。

 その背景について監督の山口達也は、「チームに自信が芽生えている」と頷く。

「我々、新しいチームとしては、勝ち続けることが何より大きな財産であり、経験値です」

20代の頃は大手宝飾品メーカーで営業マンをしていた山口監督 ©Nanae Suzuki
20代の頃は大手宝飾品メーカーで営業マンをしていた山口監督 ©Nanae Suzuki

 山口の出自も、この〝新しいチーム〟の特異性をより際立たせている。

 青森大を卒業してから5年間、山口はサラリーマン生活を送った。その経験を基に重んじているのが、チームの協調性だ。

 レギュラーやベンチ外のメンバー問わず、監督は常に口酸っぱく説き続けている。その時、その一瞬を一生懸命に楽しめないようでは、社会に出ても通用しない──と。

 最たる例が、甲子園のアルプススタンドを席巻する応援、〝創作ダンス〟である。

 16年のセンバツから導入された滋賀学園の名物も、山口は「応援も楽しもう、という表現がああいうふうになったんでしょう」と鷹揚な姿勢で見守っている。

2024年夏の甲子園ではベスト8入りを果たした ©Hideki Sugiyama
2024年夏の甲子園ではベスト8入りを果たした ©Hideki Sugiyama

 応援だけではない。このセンバツでは「ヘリコプター打法」で脚光を浴びた4番バッターの馬越大地、小柄な神村月光と棚原孝太の二枚看板を巧みに起用し、滋賀学園にとって初のベスト8と結果を出した。

 山口は「素直な子が一番、伸びる」と言う。個性を伸ばす育成方針が、滋賀学園という新しいチームをどんどん強くしている。

 6度目の甲子園となる今年のセンバツ。昨年の痛恨を経て「選手が悔しさをぶつける大会」と位置付けている。

「センバツは初戦敗退。夏も滋賀の決勝で負けていますから、その先輩の悔しさを後輩が引き継いでいます。力を発揮できるように熱量を持って体現してくれるでしょう」

 雪辱の春。枠にとらわれない監督が、甲子園にまた異色の息吹を吹き込むかもしれない。

 
©Nanae Suzuki
©Nanae Suzuki

 動画では以下のような話題についても語っています。

  • 「監督」と呼ばれることをあまり好まない理由
  • 社会経験を生かして伝える「柔軟性」の大切さ
  • 全国から選手が集まり、“文化”を学び合う
  • “大阪学園”と揶揄された時代
  • 名物応援〝創作ダンス〟の誕生裏話
  • 「スマホ使用禁止」の意外なカラクリ
  • 「息の長い選手」を育てるために

 監督就任から26年で滋賀学園を強豪に押し上げた山口達也監督。選手起用に応援スタイルと、個性を重んじる育成とは? 約40分間の動画インタビューを是非ご覧ください。(2025年12月8日取材)

※動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。

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photograph by Nanae Suzuki

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