記事を
ブックマークする
【動画】「チームに熱さが足りなかった」吉居駿恭が語る中大が“変わった時”と5000m13分1桁への手応え「かなり練習を積めて…」《徹底解剖:中央大学2025②》
大学駅伝に挑む注目選手たちに動画でインタビューする「徹底解剖」シリーズに中央大学・吉居駿恭選手が登場。チームのエースであり、キャプテンでもある今季、どんな思いを胸に秘めているのか。キツい練習が続いていた蔵王での合宿中、じっくりお話をうかがいました。
NumberPREMIERでは今季の中央大学を徹底解剖。公開中の藤原正和監督に続いて、柴田大地選手(3年)、岡田開成選手(2年)の動画インタビューも近日中に公開します。
「かなりキツかったけど、いい練習になりました」
インタビュー当日の朝、中央大学は標高の高い蔵王で10㎞の上りだけのコースでタイムトライアルを実施。その前日から選手たちは「絶対にキツいっす」「蔵王は上りばっかりで(苦笑)」「どれくらいのタイムでいけばいいか」と口々に話をしていた。だが、多くの選手が自分が刻めるペースの上限を見極めつつ、リズムよく上り坂を走っており、今季の中大の駅伝にかける思いが滲んでくるようだった。

その中で吉居駿恭は険しい表情で走り、チーム16位でゴール。かなりキツそうに見えたが、走り終えた後はチームメイトやマネージャーと談笑するなど表情は明るかった。
「上りはあまり得意ではないのですが、ネガティブな気持ちで走ってもいい練習にはならないと思い、楽しむつもりで、いけるところまで全力で走ろうという気持ちで挑みました。そのおかげでキツさも楽しむことができたのかな、と」
今季、吉居はキャプテンであり、チームを俯瞰する立場だ。そこで上りタイムトライアルで圧倒的な走りを見せていた同級生・溜池一太について、箱根駅伝の話題を振ってみた。
「溜池は1年生の頃から上りが得意で周りからの評価も高かったので、(箱根駅伝の)5区を走る可能性もあると思います。ただ、2区の適性も非常に高く、本人も平地を走りたいという思いがあるようなので、他に5区を走れる選手がいれば2区を走ってほしいです」
「この練習を積めば平地でもさらに走れるように」
そしてタフな練習が続き、自身がやや苦戦している状況に関しても前向きに受け止めている。
「例年に比べてチームとして距離を増やした練習を行えています。蔵王合宿のコースは上りが多いので、上りが苦手な選手は苦戦していますが、この中で練習を積めば平地でもさらに走れるようになると思います」
「自分は夏前に貧血になってしまい、7月後半は治療に専念していたため、あまり走れていませんでした。そのため、本来もっと余裕を持って取り組める練習も少しきつく感じていることもあります。ただ練習の量はしっかり積めているので、ここから少しずつ調整して駅伝シーズンに合わせていきたいと思っています」
自分自身の状態とチーム全体の状況への冷静な視点。インタビューでその背景を探っていくと、昨季駅伝シーズンから抱いている「チームの熱さ」に対する真剣な思い、そして今季トラックシーズンの手応えと反省など、様々な気持ちが複雑に絡み合っているようだった。

なぜキャプテンに立候補したのか?
動画では、以下のようなトピックについて触れている。
- 惨敗に終わった昨季・全日本大学駅伝
- 「やりたくなかった(笑)」なぜキャプテンに立候補したのか?
- 「前回と同じじゃダメ」箱根駅伝1区への思い
- 1区で目指すのは区間記録ではなく…
- 春先に感じていた5000m13分1桁への手応え
- トラックシーズンで一番手応えのあったレースは?
- 駅伝シーズンのライバル
- 厚底シューズへの繊細な感覚「ストリークフライは相当好き」
中大のエース、そしてキャプテンとして、ランナー吉居駿恭の静かな決意を感じる約20分の動画インタビュー、ぜひご覧ください。 (8月20日取材)
※動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。
プラン紹介
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
このシリーズの動画を見る
記事

