サラブレッドを知り尽くし、的中率の高い予想は注目の的だ。競馬界の“予言者”は何を語るのか!?
凱旋門賞では惜敗したが、オルフェーヴルの活躍は人気低迷に悩む競馬界にとって希望の星となった。競馬ファン以外にもその名を知られるスターホースの存在は馬券を購入するいいきっかけになっただろう。だが、いざ買い目を検討しようとすると、何を根拠にすればいいのか皆目見当がつかないというビギナーも多いはずだ。そこで頼りになるのがスポーツ新聞の予想記事である。東京スポーツで健筆を奮う虎石晃記者は“馬券野郎”の異名で知られ、高い的中率を誇る。
「もともと博打が好きで、高校生のときは同級生とのトランプで小遣いを稼いでた。時効だと思うので告白しますが、馬券を買い始めたのは高校2年の冬（笑）。オグリキャップの全盛期でしたね。最初は馬券にしか興味がなかったけど、大学時代に寺山修司や虫明亜呂無のエッセイを読んで『競馬とはこんなにも奥が深いものなのか』と感銘を受けた。競馬は僕にとって、世界への扉だったんです」
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photograph by photographs by Satoshi Ashibe
