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「11年連続で仔を産んでいる」「疝痛で倒れても…」ウインドインハーヘアの血統を繋ぎ、病気にも打ち勝つ“生命力”…吉田勝已代表も「神様ですから」【探訪記増補版・後編】
2025/10/17
Number1129号の秋競馬特集「華麗なる系譜」では、ディープの母であり、キタサンの祖母であるウインドインハーヘアをノーザンホースパークまで訪れて取材した記事「名馬を産み出す生命力」を掲載。誌面では掲載できなかった牧場関係者のコメントや日々の様子を未公開写真を含め、NumberPREMIERオリジナル記事で前編・後編に分けてお送りします。人間でいえば120歳近い、34歳になった名馬の母が過ごす余生とは?《前編はこちら》
パークへ来る前、ノーザンファームで繁殖牝馬をしていた時代のウインドインハーヘアについて教えてくれるのは岡崎友和。97年に入社し、現在はノーザンファームの繁殖主任を務めている。
じつはウインドインハーヘアは現役最後の年となった95年、春に種付けを行ったものの再び現役を続行し、初仔を受胎した状態でレースに復帰。8月にGⅠのアラルポカルを勝ったという、なかなか珍しいエピソードの持ち主だ。岡崎も「その話は結構、強烈に頭の中にあったので、どんな男勝りのいかつい馬が来るんだろうと思っていたんです」と当時を振り返る。
「ところが実際はそんなにサイズ感も大型ではなくて、幅があって胴の詰まったコロンとした馬でした。ヨーロッパでGⅠを勝つような馬って、もっと手脚が長いタイプだと思っていたので、イメージと違うなと思ったことを覚えています」

生まれてくる仔も総じて母に似て、小から中サイズのコロンとした体型の馬が多かったと岡崎は言う。
「母系は今ノーザンファームでもすごく広がって一大勢力になっていますけど、一族みんなそういう傾向はあると思います。ブラックタイドだけが例外的な存在ですね」
やっぱりディープってお母さんに似てたんだな。
通算6頭目、日本で産んだ仔としては2頭目となるブラックタイドは、豊富な筋肉をまとった雄大な馬体で、仔馬の頃から高い評価を得ていた馬だった。
「当時、牧場関係者の間での評判は本当にすごかったです。後光が差してるとか言う人もいましたから(笑)。今思うと、毛色や体型も含めて、すごくお父さんのサンデーサイレンスっぽかったですね」
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photograph by Asami Enomoto
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