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「11年連続で仔を産んでいる」「疝痛で倒れても…」ウインドインハーヘアの血統を繋ぎ、病気にも打ち勝つ“生命力”…吉田勝已代表も「神様ですから」【探訪記増補版・後編】
パークへ来る前、ノーザンファームで繁殖牝馬をしていた時代のウインドインハーヘアについて教えてくれるのは岡崎友和。97年に入社し、現在はノーザンファームの繁殖主任を務めている。
じつはウインドインハーヘアは現役最後の年となった95年、春に種付けを行ったものの再び現役を続行し、初仔を受胎した状態でレースに復帰。8月にGⅠのアラルポカルを勝ったという、なかなか珍しいエピソードの持ち主だ。岡崎も「その話は結構、強烈に頭の中にあったので、どんな男勝りのいかつい馬が来るんだろうと思っていたんです」と当時を振り返る。
「ところが実際はそんなにサイズ感も大型ではなくて、幅があって胴の詰まったコロンとした馬でした。ヨーロッパでGⅠを勝つような馬って、もっと手脚が長いタイプだと思っていたので、イメージと違うなと思ったことを覚えています」

生まれてくる仔も総じて母に似て、小から中サイズのコロンとした体型の馬が多かったと岡崎は言う。
「母系は今ノーザンファームでもすごく広がって一大勢力になっていますけど、一族みんなそういう傾向はあると思います。ブラックタイドだけが例外的な存在ですね」
やっぱりディープってお母さんに似てたんだな。
通算6頭目、日本で産んだ仔としては2頭目となるブラックタイドは、豊富な筋肉をまとった雄大な馬体で、仔馬の頃から高い評価を得ていた馬だった。
「当時、牧場関係者の間での評判は本当にすごかったです。後光が差してるとか言う人もいましたから(笑)。今思うと、毛色や体型も含めて、すごくお父さんのサンデーサイレンスっぽかったですね」
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