#693

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年末恒例、'07年シーズンベストドライバー発表。

 公式結果として第58代ワールドチャンピオンがK・ライコネンに決定したのは最終戦ブラジルGPではなく、3週間以上経った「国際控訴裁判所」であった。マクラーレンチームが“最後の抵抗”として最終戦のレース結果に異議を唱えたため、7位ゴールだったL・ハミルトンがくり上がって王者になるか注目を集めた。異議は却下されたが、R・デニス率いる名門がそこまでやるとは……。

 今季最多6勝、勝って逆転して新王者に輝いたライコネン。移籍初年度の優勝は、'96年M・シューマッハにもできなかったこと。ベスト10ドライバー第1位に迷わず挙げたい。2位は、迷う部分もあったが新人ハミルトンの序盤戦の躍進を正しく評価して、F・アロンソとした。しだいにチーム内が混乱をきわめ、孤立無援となっていたV2王者は、ハンガリーGP予選で科されたPP取り消し処分により、勝ちを譲る結果になった。それもあってポイントでは3位で終えたともいえるが、今季各GPを通じて予選Q2セッションで最多7回ものベストタイムをマーク。一発の速さばかりか、全17戦で最長1039周を走破、2年連続でドライビングリライアビリティNo.1。アロンソらしいしぶとさがうかがえる。

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