#691

記事を
ブックマークする

20年の時を経て、「ナカジマ」が帰ってきた。

 22歳でF1デビューとなった中嶋一貴。父の悟氏は'87年ブラジルGPに34歳で初出場、予選12位、決勝7位でそこから5年間、74戦のグランプリ・キャリアをスタートしていった。あれから20年。一回り若い22歳の彼を最終戦ブラジルGPで見ていて、かつての父は“サムライ”然としていたが、一貴は初々しい“少年剣士”のように感じられた。

 日本人としては最年少記録になる。ウイリアムズのA・ブルツが中国GPでF1引退を決意、今年からサードドライバーを務めていた彼が最終戦でそのシートに納まることになった。いわゆるスポットエントリーだがすでに5戦でフリー走行を走り、F1の雰囲気は知っている。20年前の父の時とは印象が違って見えた。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Hiroshi Kaneko

0

0

0

次記事