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「三笘選手の気持ちも背負って」怪我から復活した久保建英が日本代表に吹かせる“ポジティブな風”と“ナンバーワン”への決意「大会ベスト11に入るレベルの選手になりたい」

2026/06/12
何もできずに終わった3年半前のカタール大会でかつての神童は何を感じ、思い知らされたのか。スペインを主戦場として戦い続ける日々の糧としてきた秘めたる思いを、現地在住のライターが解き明かした。(原題:[新リーダーに]久保建英「ナンバーワンの証明」)

 それはカタールワールドカップが終わり、数日がたった、とある午後のことだった。

 窓の外からはバスクの冬の透きとおった陽がさしこんでいた。サン・セバスティアン郊外のスタジオで久保建英がこぼした言葉が耳に残っている。

「次のW杯がある4年後までに、僕は日本代表でナンバーワンの選手にならないといけない。日本代表といえば久保という存在になっていくのは義務でもある」

 カタールで経験した悔しさはまだその肌に残っていた。

 それは葛藤と戦った時間でもあった。当時21歳、チーム最年少で挑んだ大会でプレーしたのはドイツ戦とスペイン戦の前半のみ、わずか90分間だった。格上に2勝しベスト16に進んだことで日本は歓喜に包まれたが、久保は素直には祝えない複雑な感情を抱いていた。

「試合に出られるなら何でもしようと思って食らいついて、その結果試合に出ることができた。そこは良かったけど、自分のやりたいことをやれたのかと言えば……出せなかった」

 ナンバーワンになるという言葉は、初めてのW杯で苦しんだ自分との決別でもあり、数年後の久保建英へむけた個人的な宣言でもあった。

「チームがどういう戦い方をするにしろ、一番の存在にならないと最後までピッチに立つことは叶わない。これからの4年間は、そっちにフォーカスしていきたい」

 それから、3年半がたった。

 25歳になった久保は再びW杯の舞台へ足を踏み入れようとしている。

 5月31日のアイスランドとのテストマッチでみせた輝きは、いい意味での驚きだった。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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