グランプリ2年目の富沢祥也選手が、9月5日にイタリアのミサノで開催された第12戦サンマリノGPで転倒、後続のマシンに轢かれる事故で亡くなった。今季3回目の表彰台が期待されるレースでの悲劇だった。
千葉県立匝瑳(そうさ)高校英語科を卒業し、18歳でCIPからWGP250ccクラスにデビューした。チームの本拠地フランスに住みはじめた日に、フランス語で数字の50まで言えるようになった明敏さで、チームスタッフを驚かせたこともある。今年から始まったモト2クラスの開幕戦で優勝し、GPの歴史にその名を記した。19歳という若さと思い切りの良い走りは、将来のモトGPライダーとして大きな期待を集めていた。
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photograph by Satoshi Endo