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【動画】「一般企業と同じように、相撲部屋でも明確な指針が必要です」安治川親方の目指す“相撲道”と安青錦へのアドバイス「土俵に降り続けることが大事」《安治川部屋連載①》
安治川部屋の歩みは親方と甥の安櫻(あんざくら)、二人の静かな船出から始まった。2022年12月に伊勢ヶ浜部屋から独立。裸一貫で部屋を立ち上げるという挑戦は、親方の覚悟そのものだった。
スカウトでは人脈の少なさに直面する日々が続いた。それでも親方は立ち止まらず、自ら各地へ足を運び、まずは部屋を見てもらうことを徹底。力士本人が「ここでやりたい」と確信できるまで対話を重ねた。そんな誠実な攻めの姿勢が安治川部屋に血を通わせ、組織を成長させてきた原動力となっている。

部屋の運営において、親方は「感謝する姿勢」、「学び続ける意欲」、「社会貢献する心」の三本柱を掲げ、力士の育成に取り組んでいる。その根底には相撲の技術だけでなく、人として応援される力士を育てたいという強い思いがある。
「会社が目指す方向を示す指針は大切ですが、一般企業と同じように、相撲部屋としても明確な方針が必要だと感じたんです。だからこそ、部屋としても明確な方針や理念を持って運営していこうと考えました」
約23年間の現役生活と早稲田大学大学院での学びを通じて得た価値観が、そのまま部屋の哲学として結晶している。
「準備運動がうちの部屋のメインですから」
安治川部屋の稽古場には、独自の空気が漂っている。特徴的なのは四股や基本運動などの準備運動に1時間以上を費やす徹底ぶりだ。
親方はユーモアを交えて言う。
「準備運動がうちの部屋のメインですから。私は、メインは先に食べるタイプなんです」
基礎を徹底する遠回りのような稽古には、怪我の痛みを知る親方ならではの合理性がある。下半身強化に妥協せず、痛みがあれば鍛える場所を変えてでも土俵に立ち続ける――その地道な積み重ねの先にこそ、本物の力士の身体は育つ。また指導では言語化を重視し、弟子に「今のはどうだったか」「何をやれたか」を自ら言葉にさせる。親方自らが考える現代的コーチングが稽古の質を高めている。
「面白い部屋、充実した環境を創っていきたい」というビジョンは、目の前の一番の勝利と、10年後の相撲界の未来を同時に見据えている。

名古屋場所では貪欲に優勝を目指して
動画ではほかにも、以下の話題を話している。
- 土俵に立つ原点と感謝の姿勢を支える哲学
- 早大大学院での学びが生んだ知のアップデートとは
- 社会の中で育つ環境をつくることがもたらすもの
- 土俵の上でしかつかめない感覚
- 再起をかけた安青錦の現在地
- 安治川親方が描く理想の部屋とは?
今回は安青錦の大関昇進披露宴の様子も収録。次回以降、安治川親方の理念が力士たちの人生にどのような変化をもたらしているのか、若手の葛藤や地域社会との取り組みなどを深掘りしていく。令和の土俵から生まれる新しい物語をぜひご覧ください。
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