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久保建英は「ただ単に強豪のひとつ」と証言…それでもブラジル代表はサッカー界の「エベレスト」なのか?《日本代表“逆転勝利”の歴史文脈》

2025/11/12
東京スタジアムでのブラジル戦。2-2で迎えた後半26分、上田綺世のヘディング弾で逆転した

 スポーツのヒストリー。この場合は日本のサッカー史とは。切れ目なく続く一本の道ではない。

 それは瞬間の堆積だ。勝っては負ける。雨嵐のシュートを浴びせながら引き分ける。たまに途方もない相手をやっつける。目の前の試合における喜怒哀楽だけが過去と未来をつなぐ。

 2025年10月14日。日本がブラジルを破った。あらためて3-2の白星。「星」の上の「白」のところを最初は「金」と打って、やはり思いとどまった。

 森保一監督の率いる代表のこのところの歩みを考えれば、天を驚かせ地を揺さぶるアップセット(番狂わせ)というよりも、機をつかみ格上を倒してみせた痛快な勝利というあたりにとどめたい。ドイツやスペインなら、すでに、退けたことはあるのだ。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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