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「守田の発言は、心からウェルカムです」日本代表・森保一監督が栗山英樹との対談で明かしたチーム操縦術「選手選考もコーチを含めた多数決」《新連載:ジャパンメソッド》

2025/03/20
栗山英樹さんホストの新連載がスタート。世界で勝つための方法論を各競技のリーダーと探る
2023年WBCで世界一に導いた栗山英樹さんが、“日本代表”の指導者を相手に世界で勝つために必要なものを問いかける新連載がスタート。第1回はサッカーの森保一監督に、「見ること」と経験の大切さを聞いた。(原題:[隔号新連載 世界で勝つための方法論(1)]ジャパンメソッド 栗山英樹×森保一「『選ばせた』と自信を持って」)

森保一メソッド Method

  1. 代表監督にとって「見る」ことは一番大切。
  2. 優先順位の1番は、チームのため。そして、日本サッカー界のため。
  3. 試合に出る・出ないに関わらず、日本代表で活動すること自体が絶対に成長につながる。

 ◇ ◇ ◇

栗山 今日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。

森保 こちらこそ。栗山さんに久々にお会いできるのを楽しみにしていました。

栗山 僕は森保監督がW杯でドイツやスペインを破る姿から刺激をもらってWBCに乗り込めました。僕の監督業はWBCで終わりましたけど、森保監督は再びW杯に挑戦しようとしています。サッカーは欧州でも多くの選手がプレーしているので、動きをチェックするだけでも大変ですよね?

森保 今では100人前後の日本人選手が欧州でプレーしていますからね。水曜や週末はできる限りJリーグの会場に足を運んで、移動中も、自宅でもとにかく映像を見まくります。コーチ陣でグループ分けをして担当してもらい、僕は全体をカバーしながら見ることで二重のフィルターをかけながら選手選考につなげています。

Kiichi Matsumoto
Kiichi Matsumoto

栗山 選手にとっても嬉しいですよね。評価を口で言うのは簡単だけど、実際に見た上で伝えるのとでは、捉え方も違うはず。

森保 代表監督にとって「見る」ことは一番大切かなと思っています。選手選考についてはもちろん主観も入ってしまうので、常に公平とは言えないかもしれません。でも、可能な限り自分の目で見て、ベストな選手を選ぶことはベースです。選手たちには「選ばれた」ではなく、「選ばせた」と自信を持ってほしいですね。

森保監督がコーチ陣変更に込めた意味

栗山 カタールW杯後、コーチ陣にも変更がありましたよね。名波浩さん、前田遼一さん、最近では長谷部誠さんも加わりました。この人選は、森保監督が「この人と一緒にやるぞ」と感じて決めたんですか。

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photograph by Hirofumi Kamaya

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