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「予選リーグも最初から2位狙いでした」ソフトボール日本代表監督・宇津木麗華が4年間続けた“勝負師の種蒔き”とは?《栗山英樹の対談連載:ジャパンメソッド④》
宇津木麗華メソッド Method
- 私の戦略なら必ず勝てるという安心感を与える。
- 監督も含めて「家族」や「姉妹」のように。
- 最終目標のためなら途中の負けも作戦のうち。
◇ ◇ ◇
栗山 ニンさん、ご無沙汰しております。初めてお会いした時から、帰化前のお名前(任彦麗(ニンエンリ))である「ニンさん」とお呼びしていますけど、大丈夫ですか?
宇津木 大丈夫ですよ。私も久しぶりに栗山さんに会えて、本当にうれしいです。WBCのときも、テレビで栗山さんの顔ばかり見ていましたから(笑)。
栗山 僕の方こそ、ニンさんの現役時代には、バッティングについてアドバイスをいただきましたからね。「どうすればボールに対して、あれだけ最短距離でバットを出せるんですか?」って。
宇津木 懐かしい。
栗山 ニンさんは1988年に来日して、'95年に日本へ帰化しました。これまで難しい決断をたくさんしてきたと思います。
宇津木 中国という国に生まれて、両親とたくさんのソフトボール関係者に育てていただきましたからね。それでも日本の選手たちの姿勢を見たときに「帰化しても何も後悔はない」と思えたんです。日本の選手はどれだけ苦しい練習にも一切弱音を吐かず、努力を続ける。中国にいた頃から私も練習量は多い方でしたけど、正直、監督に言われるがままの練習は好きじゃなかった。自分には何が必要かを考えて、自分でやるタイプでした。でも、監督が与えたメニューに黙々と取り組む日本の選手たちを見て、この人たちとオリンピックでメダルを取りたい、そのためには自分のような選手が必要なんじゃないかと思ったんですよね。
栗山 日立高崎(現ビックカメラ高崎)と日本代表でも指導を受けた宇津木妙子さんの存在も大きかった?
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