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「当然、お金が必要ですから…」トム・ホーバスが日本バスケットボールに愛情と熱量を注ぐ理由「信じればチャンスは無限大」《栗山英樹の連載:ジャパンメソッド③》
Tom Hovasseu'sメソッド Method
- 「プロなんだから、できて当たり前」は危険。
- コーチは絶対に選手に嘘をついちゃいけない。
- 良さを活かした「うちのバスケット」が大事。
◇ ◇ ◇
栗山 トムさんと対談するのは2年ぶりなんですが、お会いするたびに「日本のバスケットを強くしたい」という情熱やパワーが増しているような気がします。日本で指導者となって15年。アメリカ人であるトムさんが、そこまで日本のために情熱を燃やすことができるのはなぜですか。
ホーバス 僕がトヨタ自動車(現アルバルク東京)に加入したのが1990年。そこからNBAを経て、計10年日本でプレーしました。引退後は指導者を目指していたんですが、なかなかチャンスが巡ってこなかった。子どもが2人いますし、家もあります。当然、お金が必要ですから、アメリカの一般企業で働いていました。そのとき、コーチとしてのオファーをくれたのがJXサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)です。アメリカではなく、日本のチームがチャンスをくれたことにすごく感謝していますし、日本の人々は男女を問わずバスケットを愛している。その思いを感じるからこそ「日本のために」というパッションが生まれるんです。
栗山 2017年には女子日本代表のヘッドコーチに就任し、東京五輪で史上初の銀メダルを獲得しました。強化の過程で日本の女子選手の特徴をどう捉えていましたか。
ホーバス とにかく真面目です。女子代表の場合、合宿期間も練習時間も長いのですが、彼女たちは朝から夜まで熱心にバスケットをプレーします。来日したとき「この文化はすごい!」と驚いたものです。
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
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