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【対談】栗山英樹×エディー・ジョーンズ「選手の選考基準は“魂”」「指導者のピークは60代」《エディーが激賞した栗山監督の「ヒューマンスキル」とは?》

初めての対談となった2人
今年1月、再びジャパンを率いる指揮官はこう言った。「日本代表監督として成功した方とつながりたい。何が秘訣で上手くいったかを聞きたいと思っている」。この一言から、WBC優勝監督との夢の対談が実現!(原題:[名将豪華対談]栗山英樹×エディー・ジョーンズ「ラグビーから学んだこと、野球から学びたいこと」)

栗山 エディーさん、私、ラグビー大好きなんですよ。1980年代に三洋電機で活躍していたトンガ出身のノフォムリ(・タウモエフォラウ)、ホポイ(・タイオネ)といった選手たちと知り合いだったので、よく試合を見に行ったんです。

エディー・ジョーンズ(以下EJ) そんなに昔からですか。それは驚きです。

栗山 2019年のW杯も、スタジアムで観戦しました。実は、WBCではラグビー日本代表のようなチームをつくりたいとイメージしていたんです。エディーさんがつくった'15年のチーム、そして'19年日本大会の日本代表のように、生まれた国は関係なく、みんなが日本のために頑張るチームをつくりたくて。

EJ とてもうれしい言葉です。こうして栗山監督とお会いする前にWBCのドキュメンタリーを見ましたが、「次のW杯に向けて、侍ジャパンのようなチームをつくらなければいけない」と思っていたところでしたから。

チームづくりで重要視する「魂」「ミッション」

――今日はどうやら、司会の必要性はないようですね(笑)。

EJ まあまあ、そうおっしゃらずに。

――では最初に、チームづくりにおいて重視していることを教えてください。

栗山 「魂」ですかね。そのことはいつも考えています。WBCの選手選考にあたっても、魂を持って戦ってくれるかどうか、それは選考基準のひとつになりました。

――エディーさんはいかがですか?

EJ ミッションを提示することでしょうか。日本人は、自分たちが「正しい使命を担っている」と感じられたら懸命に戦えるメンタリティを持っています。ひょっとしたらそれは、栗山監督の魂と近い概念かもしれません。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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