
栗山 エディーさん、私、ラグビー大好きなんですよ。1980年代に三洋電機で活躍していたトンガ出身のノフォムリ(・タウモエフォラウ)、ホポイ(・タイオネ)といった選手たちと知り合いだったので、よく試合を見に行ったんです。
エディー・ジョーンズ(以下EJ) そんなに昔からですか。それは驚きです。
栗山 2019年のW杯も、スタジアムで観戦しました。実は、WBCではラグビー日本代表のようなチームをつくりたいとイメージしていたんです。エディーさんがつくった'15年のチーム、そして'19年日本大会の日本代表のように、生まれた国は関係なく、みんなが日本のために頑張るチームをつくりたくて。
EJ とてもうれしい言葉です。こうして栗山監督とお会いする前にWBCのドキュメンタリーを見ましたが、「次のW杯に向けて、侍ジャパンのようなチームをつくらなければいけない」と思っていたところでしたから。
チームづくりで重要視する「魂」「ミッション」
――今日はどうやら、司会の必要性はないようですね(笑)。
EJ まあまあ、そうおっしゃらずに。
――では最初に、チームづくりにおいて重視していることを教えてください。
栗山 「魂」ですかね。そのことはいつも考えています。WBCの選手選考にあたっても、魂を持って戦ってくれるかどうか、それは選考基準のひとつになりました。
――エディーさんはいかがですか?
EJ ミッションを提示することでしょうか。日本人は、自分たちが「正しい使命を担っている」と感じられたら懸命に戦えるメンタリティを持っています。ひょっとしたらそれは、栗山監督の魂と近い概念かもしれません。
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