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「絶対に最後まで諦めずに」フィギュア男子フリーで“2つのミス”も、鍵山優真が“五輪の魔物”に勝ち切った理由「後悔や未練は全くないです」《2大会連続銀メダル2個獲得》

18歳での銀メダル獲得から4年。頂点を狙ったミラノの大舞台では高難度ジャンプを組み込み、『トゥーランドット』で勝負をかけた。2大会連続で輝きを放ったエースの戦いに迫る。(原題:[五輪の魔物と戦って]鍵山優真「4回転フリップに後悔はない」)

 フィギュアスケート男子の表彰式。慣れた様子でマスコットキャラクターを銀メダルのリボンに挟み、国旗掲揚を眺める。鍵山優真は、メダルの筆頭候補として臨み、その期待のままに輝きを掴み取った。

「僕は日本に生まれて、伊藤みどりさんの時代からレジェンドと呼ばれる偉大な選手達の背中を見て育ち、オリンピックでメダルを取ることに憧れてきました。自分は自分なりのオリンピックの勝ち方を実現できたのかなと思っています」

 北京五輪から今大会まで、出場した4つのカテゴリーすべてで銀メダルを獲得した。“五輪の魔物”との駆け引きに勝ち続けてきた男の勝算はどこにあったのか。その戦いを振り返る。

「自分はオリンピックと相性いいのかな(笑)」

 22歳で迎える、2度目の五輪がやってきた。2月5日にメインリンク入りした鍵山は、童心に返ったかのように生き生きとスケートを楽しんだ。

「試合に対してどういう気持ちで向き合うか、この4年間色々な経験をしてきました。オリンピックは、本当に楽しんだ方が勝ちだと思っています」

 団体戦初日は、全力でチームメイトを応援し、感動して号泣する。翌日に自分の本番がある緊張感を忘れるほど、五輪の団体戦というイベントに全身で没頭していた。

「ずっと共に滑ってきた仲間がオリンピックで演技している姿を見たら、思い出がよぎって涙が出過ぎちゃいました」

 団体戦のショートでは、パーフェクトの演技でイリア・マリニン(アメリカ)をしのいで1位。手応えを感じた。

「ミラノに来てから上手く行ってる感覚がすごくあります。自分はオリンピックと相性いいのかな(笑)。個人戦でもしっかり感覚を研ぎ澄ませたいと思います」

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photograph by Asami Enomoto / JMPA

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