世界最高峰の舞台であるNBAで6年間戦ってきた渡邊雄太さんが、新たな挑戦の場としてBリーグ・千葉ジェッツへ移籍した。今年2月、雄太さんに会いにメンフィスを訪れてから8カ月。目まぐるしく変わった彼のバスケ人生、その思いに迫った。
まず、千葉ジェッツで背番号1を背負った理由を聞いてみた。
「初心です。日本で一からスタートするという意味を込めて。バスケが大好きだったあの頃に戻る、初心です」
雄太さんの輝く目が全てを物語っていた。しかし、NBAで日本人最長の6シーズンを生き抜いた先で、なぜ初心に戻りたいと思ったのか? きっかけは、フェニックス・サンズからメンフィス・グリズリーズへのトレード直後。試合前にコーチからあることを告げられた時だった。
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photograph by Tamon Matsuzono