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【WBC】保険問題と“裏ルール”はなぜMLB選手を翻弄するのか…ドジャースのロハスが激白「もう遅いと言われた」「とにかく納得が行かない」

2026/03/09
(左)クレイトン・カーショウ Clayton Kershaw 前回は保険問題で直前に辞退も、昨季限りで引退したため今大会はノーリスクで出場  / (右)ミゲル・ロハス Miguel Rojas 昨季のワールドシリーズ第7戦で起死回生の同点弾を放ったロハス。今季限りで引退
かつてスポーツの大会においてこれほど「保険」が注目されることはあっただろうか。不透明な出場判断の内幕と無念を当事者が語る。(原題:[辞退選手が激白]WBCを翻弄した保険問題)

「懐かしいなぁ。このホテルにはマイナーリーガーのときに泊まったことがあるんだ」

 その元選手はロビーの高い天井を見上げながら目を細めた。「昔のままだ」。

 ロビーを抜け、プール脇の小道を歩きながら隣の棟へ。そこを抜け、駐車場を横切ってさらに別棟へ向かっているとき、少し離れたところから声が掛かった。

「ロビーにはどうやって行くの?」

 その声に気づいた彼は「この反対側だ」と言いながら、いま抜けてきた建物の西側を指差す。すると運良くそこにホテル従業員が運転するゴルフカートが通りかかった。「彼に、乗せていってもらえばいい」。

 カートを止めて「もちろんだ」とうなずく従業員。道に迷っていた客の女性は小走りでこちらに向かいながら言った。

「ありがとう!」

 それに応えるかのように軽く右手を挙げた人物が、2連覇を果たしたドジャースの三塁コーチで、今年のWBCでも米国代表のコーチを務めるディノ・イーベルだとは、従業員もまた、気づかなかった。

エース格の出場「なぜだか分かるか?」

 1月20日午後、カリフォルニア州アナハイム郊外のホテルで、イーベルコーチに前回のWBCについて振り返ってもらった。その模様はNetflixの「DIAMOND TRUTH ワールドベースボールクラシックの真実」において配信されているが、ロビーからすでに撮影準備が整った部屋まで一緒に歩いているとき、「今回は、タリク・スクバル、ポール・スキーンズという、エース格が出場しますね」と話を振ると、イーベルコーチは、「そうなんだ!」と声を弾ませた。

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photograph by Nanae Suzuki

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