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【独占インタビュー】“バスケの伝道師”渡邊雄太が語るBリーグでの覚悟「怪我がない限り、全ての試合に」<20以上のオファーから千葉ジェッツを選んだ理由は…>

 日本バスケを牽引し続けてきた男が、遂にBリーグへ。新たな挑戦を前に、その心にはどんな炎が灯るのか。シーズン開幕前の覚悟と情熱を余すことなく明かした。
 発売中のNumberPLUS「B.LEAGUE 2024-25 OFFICIAL GUIDEBOOK」より、[インタビュー]渡邊雄太(千葉ジェッツ)「エースとして、リーダーとして」を特別に公開します。

「数字以上のインパクトを残せる選手に、そしてチームを勝たせられる選手に、僕はなりたいです」

 Bリーグでの新たな挑戦について、渡邊雄太はそう語る。実は、この言葉には彼の魅力がつまっている。それを紐解くため、まずは今回の移籍に当たっていかに多くのクラブが渡邊を求めたのか、振り返っていこう。

メンタルヘルスの不調を告白「いろいろな人たちのためになれば」

 Bリーグの「20チーム以上」から届いたとされるオファーはどれも熱意にあふれていた。実際、千葉ジェッツよりも高い年俸を提示したチームもあったと、同クラブの池内勇太GMは把握している。

 にもかかわらず、渡邊がジェッツを選んだのには明確な理由がある。彼らだけが、メンタル面のサポートを含めたオファーを提示し、「渡邊選手がバスケを楽しめる環境を全力で作ります」と約束してくれたからだ。昨シーズン、NBAでメンタルヘルスの不調に苦しんだ事実にジェッツは真っ向から向き合ってくれた。

 渡邊は、苦しかった日々をこう振り返る。

「当事者になって、こんなに大変なものなのかと感じました。メンタルの問題は他人が理解しようと思っても、実際に経験しないとわからない部分があります。僕の場合、メンフィス(・グリズリーズ)のコーチやチームメイトに自分の口から事実を伝え、その後、公にすることでスッキリできた面もありました。一人で戦おうとするだけではなく……周りからのサポートを受けることも大事です。そのおかげもあって、僕はパリ五輪では何事もなくプレーできたわけですから」

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photograph by Kiichi Matsumoto

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