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《ミス・パーフェクト》宮原知子、新たなる旅立ちへ…自分は「よく言えば真面目、悪く言えば融通がきかなかった」【独占インタビュー】<Best Selection>
伸びやかなスケーティングや美しいスピンを披露して観客を魅了した、4月上旬の『スターズ・オン・アイス』。プロスケーターとしての“初滑り”の感想を語る宮原知子の表情には、いつもの落ち着いたたたずまいに加え、どこか高揚感が溢れていた。
「(ショーは)結構緊張しましたが、新しい気持ちで出ることができました。今までは試合のために滑るという位置づけでしたが、今回はショーが本番という感じ。グループナンバーも出番が多くて、曲に入り込まなければなりませんでしたが、それ以上に楽しんで滑ることができました」
152cmと小柄な体ながら誰もが一目を置く努力の天才。『ミス・パーフェクト』の異名を誇った彼女は、完成度の高い演技とともに表現力に磨きをかけ、長年にわたり日本女子を牽引してきた。2018年平昌五輪で4位入賞を果たし、世界選手権には5度出場して表彰台に2度上がった。全日本選手権には4度の優勝を含め、実に11度も出場。そこにいるのが当たり前であるかと錯覚するような存在感とともに、氷上に立ち続けた。
しかし、競技生活にはいつか終わりが訪れる。『スターズ・オン・アイス』の直前、自身の誕生日の3月26日に、宮原は現役生活にピリオドを打つことを表明した。
5度目の出場で初めて19位と二桁順位に終わった昨年の世界選手権をきっかけに、今シーズンにすべてを「懸けてきた」。
「(昨年の世界選手権は)調子は悪くなかったんです。ただ本番では思うように足が動かなくて、『何のために練習しているんだろう、これだけ結果が出ないならやめるしかないな』と思いながら大会を終えました」
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