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《インタビュー》アルベルト・ザッケローニが語る人生最良の4年間「長谷部誠は私のサッカーを描くための“通訳”になってくれた」

2024/06/14
故郷のリストランテで元気な笑顔を見せるザッケローニ
自分の方針を100%信じ、実践してくれる主将がいたら、指揮官は思う存分にタクトを振るうことができる。どのチームでも重用された理由がそこにあった。5人の監督が愛弟子の引退に寄せたメッセージ――。(原題:[恩師が語るチームへの貢献]頼れるキャプテンへの信頼と感謝 ザッケローニ)

 イタリア半島の東沿岸にある小さな故郷チェゼナティコで、元日本代表監督アルベルト・ザッケローニは長谷部誠引退の一報を聞いた。移ろいゆくサッカー界にあっても、彼は日本代表での日々や愛弟子長谷部への感謝を忘れたことはない。

 古希を越えたザッケローニは、昨年2月に自宅にて階段転落事故に遭い、頭部を負傷。2カ月もの入院生活で一時は健康不安も取り沙汰されたが、懸命のリハビリの末に見事回復した。

 ブラジルW杯から10年、ザッケローニ家が経営する瀟洒なリストランテを訪ねると、カルチョの伯楽は眼前に広がる初夏のアドリア海を眺めながら、温和な表情で語り始めた。

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photograph by Takashi Yuge

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