日本代表に定着して以来、3人目の指揮官の下でプレーする。プレミア唯一の日本人DFは、新監督をどう見ているのか。ザッケローニ、アギーレとの違いを独自の視点で語る。
ドイツ・デュッセルドルフ。オランダでプレーしていた頃はよく通ったこの街を、吉田麻也はプレミアリーグの試合の合間を縫って訪れた。馴染みの日本料理屋に集まったのは、ドイツやその近隣諸国でプレーしている日本代表の面々。そしてテーブルの中心には、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がいた。楽しい会話の中に織り交ぜられる、選手たちへのメッセージ。厳格だがウィットに富んだ指揮官への印象は、ここでも変わらなかった。
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合宿中の時ほどはシビアな話にはならなかった。ただ、あらためて監督としてキャリアも長いし、哲学がしっかりとある人だと思った。そして、完璧主義者。妥協はしないですね。自分自身にもそうだし、他人に対しても。でも、高圧的に命令する感じではない。僕たちの意見にすごく耳を傾けてくる。またこれまでの監督とは違う性格の方ですね。
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photograph by Tomoki Momozono