新しいチームへやってくると、多くの場合、すでに主将がいる。このようなとき、私は自分の考えで主将を交代させることはしない。引き続きその選手に任せ、協力を得ながらチームを掌握しようとする。それでうまく回れば、ずっと主将に据える。
人間性豊かで信頼される人物を主将に選ぶべきだと理解した。
'95年にヴェルディ川崎の監督に就任した際、柱谷哲二が主将を務めていた。彼は厳しいことも言うが、チームメイトを鼓舞し、集団をしっかりまとめる素晴らしい主将だった。ブラジルではチームで最もうまい選手が主将を務めることが多い。皆から尊敬され、一目置かれるからだ。柱谷はDFで、チーム一のテクニシャンというわけではなかったが、私は「ブラジルと違って、日本では人間性が豊かでチームメイトから信頼される人物を主将に選ぶべきなのだ」と理解した。
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photograph by J.LEAGUE