判定が読み上げられた瞬間、石井宏樹は泣き崩れた。10月2日、東京・後楽園ホールで行なわれたラジャダムナン・スタジアム認定のスーパーライト級王座決定戦。双子選手として有名なアピサック・KTジムを相手に、石井は4度目の挑戦で王座奪取に成功した。3Rまではローキックを当てながら様子を見て、4Rから一気にスパートするという作戦が功を奏した。
タイの国技ムエタイでは、ラジャダムナンとルンピニーの二大スタジアムが認定する各階級の王座が最高峰といわれている。かつて外国人力士が横綱を目指すことが難しかったように、二大スタジアムで外国人選手が王者になった例は4回のみ(そのうち日本人選手が3名)。
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photograph by Susumu Nagao