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<中村憲剛の視点>優勝なら「FIFAランクトップ10も」…強調する遠藤航の「進化」、鈴木彩艶への「期待」とは?【アジアカップ】

2024/01/19
三笘薫と伊東純也を攻撃面の「最大の強み」と語る中村憲剛氏

 この1年、世界的に高まった評価を確かなものにできるかどうか。その格好の舞台が今回のアジアカップでしょう。

 森保一監督率いる日本代表は一昨年末のカタールW杯で戦果を上げ、その後も目覚ましい戦いを見せています。実際、昨年の代表戦は公式戦を含め、8勝1分け1敗。今年元日のテストマッチでタイに5-0で大勝し、歴代最多記録となる国際Aマッチ9連勝を飾りました。

 しかも、9試合で計39得点。1試合平均で4点以上を奪ってきた計算です。契機は昨年9月の欧州遠征ですね。カタールW杯で日本に敗れたドイツを、どアウェーのなか4-1という見事なゴールラッシュで返り討ちにすると、トルコにも4点を奪って快勝。あれで世界の日本を見る目は一気に風向きが変わりました。

 いまの森保ジャパンは世界の列強を相手にしても、コンプレックスを感じずに戦える。ある意味、ラインを越えたなと。普通に戦って、普通に勝つでしょ――と思える選手がとても多い。つまり、動かぬ自信ですね。これは森保ジャパンを語るうえで、外せないキーワードだと思います。

 やはりドイツとスペインという超大国を破ったカタールW杯での成功体験が大きいですね。いくらドイツの状態が芳しくなかったとはいえ、完全敵地で大勝するなど、よほどの自信と地力がなければ成し得ないこと。事実、しっかり相手を見てプレーしていました。相手がどう出てくるか。そう来たか、じゃあ、俺たちはこう戦うといった具合。そうした落ち着きを含め、明らかに日本のステージが上がりました。

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photograph by Atsushi Tokumaru

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