もう何が起きても驚かない。ラグビー担当記者はもはやそんな心境だ。
5月9日未明に未成年の日本代表選手が六本木で通行人の女子プロレスラーを殴り逮捕。1週間後の17日未明には同じ六本木で24歳の日本代表選手が飲食店員を殴り逮捕。こちらは容疑を否認しているが、代表合宿中の午前2時半に繁華街で飲酒の末のトラブルである。ニワトリだってもう少し学習能力があるだろう。
だが本当に驚かされたのは、20日に発表された日本協会の処分だった。暴行した選手の出場停止は日本代表に関してのみ。勝田隆強化委員長と浜本剛志強化担当理事は「譴責」、萩本光威監督は協会規定で最も軽い「警告」。この決定時点で既に2つ目の事件発覚から3日、最初の事件発覚からは12日が経過していた。否認選手の所属する三洋電機が事件2日後に部長の辞任、チームと選手の活動停止を決めた素早さとは対照的だ。
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