#629

記事を
ブックマークする

高橋尚子、復活の条件。“スタイル”から脱皮せよ。

2009/03/08

 女子マラソンの高橋尚子が、小出義雄・佐倉アスリート倶楽部代表との10年間にわたる師弟関係を解消した。突然の決別を惜しむ声は今でも多いが、一度こぼれた水はもう元には戻らない。今更なぜこうなったかを論じても無意味だろうし、すでに別々の道を歩み始めた二人にとっても本意ではないはずだ。だが、今の段階で一つだけ言えることがある。33歳で独立を選択した高橋の前途は、決して明るくはないということだ。

 高橋が最後にマラソンを走ったのが'03年11月の東京国際だから、すでにそれから1年半以上が経過したことになる。更に現時点で復活の目標にしているのは今秋の海外レースなので、最終的には2年近いブランクを抱える。加えて33歳という年齢もハンデとなる。高橋の手元には小出代表の指導を受けた10年分の練習メニューがあり、「練習面での不安はない」と本人は言うが、そう簡単にはいかないだろう。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

0

0

0

前記事 次記事