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<私が裁いた名勝負>試合後、敗れたロシターもサムズアップ。

語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。

2021年 Bリーグファイナル2020-21第3戦
千葉ジェッツ 71対62 宇都宮ブレックス
6月1日/横浜アリーナ

レギュラーシーズン首位で平均失点最少の宇都宮と、平均得点2位の千葉が激突。1勝ずつで迎えた決戦は、序盤から拮抗した展開のまま50対50で第4Q突入。残り4分半、千葉は速攻から富樫が決めて3点リード。宇都宮は差を詰められず、逆に残り38秒で追加点を食らい力尽きた。

   ◇

 日本生命Bリーグファイナル2020-'21の宇都宮ブレックスvs千葉ジェッツは、シーズンを締めくくる集大成でした。

 ファイナル前はレフェリーを担当する4名(予備審含む)各々が両チームの傾向を把握するためにスカウティングを徹底的に行いました。また、オンラインで打ち合わせを行って、情報を共有。過去の試合でスクリーンプレーの際にファウルを取っていなかった場面があったのでその確認を行いました。また、千葉の富樫勇樹選手はピック&ロールをもらった後、シュートまでの展開が早い。シュートが2Pなのか3Pなのかを正確に判定するためには正しいポジションを取ることが大切になるので、そこは意識して試合に臨みました。

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