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【引退秘話】クレイトン・カーショウ、18年間での「最大の謎」と仲間から尊敬され続けた姿…黒田博樹やドジャース移籍前スネルとの絆とは?
メジャーの長い歴史の中でも屈指の左腕と評されるレジェンドが、頂点を争う最高峰の舞台を最後に、生涯着続けたドジャーブルーのユニホームを脱いだ。
最後の登板はブルージェイズとのワールドシリーズを1勝1敗のタイで迎えた第3戦、5対5の同点、延長12回2死満塁の状況だった。8番手のリリーフとしてマウンドに上がったカーショウは、左打ちの2番打者ネイサン・ルークスをフルカウントから二ゴロに打ち取り、チームをこの日の最大のピンチから救った。たったの1アウトだったが、球団史上初の連覇達成を果たすための貴重な火消しだった。
メジャー18年間で通算223勝96敗の勝率6割9分9厘という、近代野球以降に200勝以上した投手では最高の勝率を誇り、歴代20位の3052奪三振を記録し、サイ・ヤング賞に3度輝いた。そんな大投手がポストシーズンとはいえ、慣れないワンポイントリリーフを担ったのには理由があった。フィリーズとの地区シリーズ第3戦で救援登板したが、2回を6安打5失点と散々な結果に終わり、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズでは出場登録されたものの一度も出番なし。それでも最後のワールドシリーズは何とかチームに貢献したいと、自らデーブ・ロバーツ監督に「チームのためなら何でもするから、出場登録メンバーに入れてほしい」と頼み込んでいた。

これが現役最後になるだろうと思いながら入った今季、カーショウはあえて脇役に回り、目立たないところからチームを支えていた。オフの手術の影響で開幕に出遅れたこともあり、3月の東京ドームでの開幕戦には「チームと一緒に日本に行くことは一生忘れられない経験になる」と渡航費用を自己負担してチームに同行しサポートした。
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